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ぎっくり腰は体幹のフィードフォワード機能の問題が原因


ふとした時に起こることが多いギックリ腰ですが、その原因にはフィードフォワード機能の問題が潜んでいる可能性が高いと考えられます。

フィードフォワード機能とは

身体におけるフィードフォワード機能とは、ある現象が起こる前に身体を備えることにより、その後に起こる現象の影響を極力少なくすることを指します。

例えば、1㎏の重りを持ち上げる場合はそれほど意識はしませんが、20kgの重りを持ち上げるとなると、それ相応に身体に力を入れる必要があります。

そうやって事前に準備しておくことにより、身体への負担を最小限に抑える働きを持っています。

ぎっくり腰

インナーマッスルが重要な理由

脊柱を安定化させるためには、腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルによる脊柱のスタビライザー機能(安定化機構)が重要となります。

多裂筋は脊柱の深部に位置しているため、脊柱の動きよりも各分節の安定化に貢献している割合が高い筋肉です。

腹横筋は収縮することで腹圧を高め、体幹を硬化させることにより脊柱を一本の強い柱のような状態に保つことができます。

そのため、物を持ち上げる際などに腹横筋や多裂筋の収縮が得られなかった場合、脊椎に大きな剪断力(ズレ)が生じ、椎間板や靭帯の損傷が起こります。

脊柱の不安定化に伴うぎっくり腰①
脊柱の不安定化に伴うぎっくり腰②

ギックリ腰は気の緩みが原因

ギックリ腰においては、フィードフォワード機能がうまく作動できていないとき(気を抜いているなど)に起きている可能性が高いと考えられます。

脊椎への負担はちょっとした動作(床の物を拾うなど)によって過剰に加わる場合があるため、重い物を持つから必ずしもギックリ腰にはなるとは限りません。

慢性腰痛者においては、腹横筋や多裂筋の事前収縮が乏しい傾向にあることがわかっており、フィードフォワード機能が正常に働いていないことが指摘されています。

フィードフォワード機能が低下する理由

ギックリ腰の発生要因として、年齢や運動不足が挙げられることは多いですが、これらの要因はフィードフォワード機能を低下させる原因にもなります。

慢性腰痛者では、多裂筋の委縮が認められる傾向にあることが報告されていますが、ギックリ腰は筋肉の弱化そのものよりも、弱化による感度の低下のほうが問題であると考えられます。

ギックリ腰を予防するための方法

上記を参考にして考えると、腹横筋や多裂筋の筋力トレーニングを実施し、感度を高めることが重要と考えられます。

次に、腰に負担のかかる生活動作などを理解することにより、意識的にフィードフォワード機構を発生できるようにしていくことも大切です。

フィードフォワード機能に問題があると考えられる腰痛者に対しては、是非とも治療の参考にしてみてください。

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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