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アライメント(スウェイバック姿勢)を修正する方法


アライメント修正についての考え方について解説していきます。

姿勢を矯正するためには主な原因を知ること

代表的な不良姿勢であるスウェイバック姿勢(胸椎後弯・腰椎前弯)のアライメントを例にして考えていきたいと思います。まずは図で確認していきましょう。

スウェイバック姿勢|原因

スウェイバック姿勢の場合、それに付随してこれだけのことが連鎖的に起こっている可能性があります。

これらはそれぞれで連鎖しながら重なり合っていきますので、姿勢を崩している主因が頸部かもしれませんし、はたまた足首かもしれません。

可能性が高い原因を頭に入れておく

上記の図で記した原因は一部であり、他にも多くの可能性は存在します。しかし、それらの全てを頭に入れて、ひとつずつ診ていくとなると時間が相当かかります。

とくに外来リハでは、1単位(20分)で評価と治療まで実施することが求められることが多いので、優先度の高い可能性を頭に入れておくことは極めて重要です。

具体的によく認められる原因としては、①不良姿勢の持続、②妊婦、③肥満、④腹筋の筋力低下あたりが濃厚です。

過緊張や低緊張となりやすい筋肉を把握する

筋肉には、過緊張をきたしやすい筋と低緊張をきたしやすい筋が存在します。これらを念頭に入れておくことは評価の効率を上げるために有効です。

腰椎前弯の増強では、①腹直筋、②大殿筋、③ハムストリングの低緊張が原因として考えられます。しかし、ハムストリングは低緊張にはなりにくい筋肉です。

そのため、どちらかというと腹直筋や大殿筋が原因となっている可能性が高いと予測できます。これは過緊張が原因の場合も同様です。

優位または短縮しやすい筋 延長または弱化しやすい筋
頚部伸筋群 頚部前方の屈筋群
僧帽筋上部・肩甲挙筋 広背筋
大胸筋鎖骨部線維 僧帽筋中・下部線維
小胸筋 菱形筋
脊柱起立筋・梨状筋 腹筋群
腸腰筋・大腿筋膜張筋 大殿筋
ハムストリング 大腿四頭筋
股関節内転筋群 中殿筋
下腿三頭筋 下腿の背屈筋群

性別によって原因を予測する

身体の柔軟性は男性よりも女性のほうが柔らかい場合が多いです。これは、筋肉の伸張率はもちろんですが、筋膜や関節包、靭帯などの柔軟性も関与しています。

身体は柔らかいほうがいいと一般的に考えられていますが、必ずしもそうとうは限りません。なぜなら、女性の方が圧倒的に関節の変形は多いからです。

例として、外反母趾、O脚、変形性股関節症、外反肘など、これらの関節に変形をきたす障害のほとんどは女性に発生します。

反対に、男性では関節周囲の組織が強固であるため、関節などの変形こそ少ないですが、筋肉を傷める障害が多くなる傾向にあります。

以上のことから、女性では身体の柔軟性が、男性では身体の硬さがアライメントを崩している可能性が高いと予測することができます。

具体的なアプローチ方法について

アライメントの崩れのほんとどは、筋や筋膜に原因があります。そのため、修正をしていくうえで筋群のストレッチ及び筋力強化は欠かすことができない要素です。

順序として、ストレッチで十分に筋・筋膜を伸張したあとに、拮抗筋を強化していくことになるのですが、とくにトレーニングはスタビリティが推奨されます。

アライメント修正はあくまで姿勢保持に関与する筋肉を鍛えることになるため、動きの大きなアウターマッスルを中心にした運動は効果が乏しいです。

また、不良姿勢の持続が原因である場合も多いため、しっかりと身体の位置を意識できるトレーニングは有効と考えられます。

スウェイバック姿勢が腰痛の原因とは限らない

よく腰痛の原因が体幹の歪みにあるという人がいますが、実際はそこまで影響を与えている場合は少ないように思います。

不良姿勢が荷重範囲を限定させて負荷を高めることは間違いないのですが、それですべての痛みが解決するわけではありません。

実際に、脊椎の彎曲度合いと腰痛に因果関係は認めないとされていますし、アライメントの修正が完全に達成できることもほとんどありません。(一時的な修正に過ぎない)

なので、腰痛を治療するのならアライメントの修正ではなく、生活姿勢を見直すことから始めるほうが効果的です。

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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