シンスプリントのリハビリ治療

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)のリハビリ治療に関する目次は以下になります。

シンスプリントの概要

シンスプリントの圧痛点

スポーツ習慣者(とくに陸上競技)に多く発生する障害であり、脛骨内側中央から遠位1/3にかけての圧痛が認められます。

発生の基盤にはオーバーユースが存在しており、発症後は安静をとることが最も重要になります。

シンスプリントはX線画像では問題がありませんが、超音波画像では肥厚した骨膜を確認することができます。

後脛骨筋の骨膜牽引説

後脛骨筋の起始停止

シンスプリント症例の下腿を触診してみると、後脛骨筋の強い圧痛と過緊張を確認できます。

また、後脛骨筋の起始が下腿骨間膜に存在していることから、後脛骨筋の過緊張が骨膜を牽引して痛みを発生していると考えられています。

ただし、これには諸説が存在しており、病態についても骨膜炎や筋膜炎、過労性骨障害等がいわれており、現在も特定されていません。

扁平足とシンスプリント

過回内

シンスプリントの多くに足部の過回内(オーバープロネーション)が存在しており、後脛骨筋との関連性が指摘されています。

過回内が起こると足部は外反位となりますが、後脛骨筋は内反に作用する筋肉であるため、伸張位を強制されます。

そうすると骨膜は牽引される方向に働くため、足部の状態を観察して、足底板の使用を検討することも治療では重要となります。

足部が外反すると内側縦アーチが低下するため、外見上の扁平足(フラットアーチ)をきたします。

甲高とシンスプリント

甲高(ハイアーチ)

シンスプリントの多くに足部の過回内(扁平足)が存在することは前述しましたが、全く反対の甲高(ハイアーチ)を呈している場合もあります。

後脛骨筋は足関節の底屈と内反に作用するため、過度な緊張が存在すると足部を甲高の方向に偏位させることが予測されます。

これらのことから、甲高は後脛骨筋の緊張が強すぎること、扁平足は後脛骨筋が伸張位で緊張を強いられることが原因ともいえます。

ちなみに、日本人の約7割はフラットアーチ、約2割はハイアーチといわれており、理想的なアーチを持つ人は1割ほどしかいません。

筋筋膜の問題について

アナトミートレイン:筋膜:DFL

アナトミートレインにおいて、後脛骨筋が属する筋膜はDFL(ディープ・フロント・ライン)になります。

この筋膜の路線のどこかに問題(硬結)が生じると、後脛骨筋の付着部に痛みとして問題を起こします。

シンスプリント症例において、股関節内転筋群や腸腰筋に圧痛を認めるケースは多く、DFLの関与が強く推察されます。

その場合は、後脛骨筋のみにアプローチするのではなく、筋膜上に存在する硬結部をリリースすることが必要になります。


vc

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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