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小胸筋が原因の肩関節痛について

肩を挙げた際に最終域で肩の痛みを訴えるときに、小胸筋が関与している場合の診断方法と治療について解説します。

肩甲骨と胸郭は一般的な関節(凹骨に凸骨がはまり込んで形成する関節)を構成しないため、自由に動ける反面、位置の異常が起きやすい骨です。

肩甲骨の位置は付着する筋肉の張力の均衡によって保たれているため、そのバランスが崩れたときに骨の偏位が発生します。

肩甲骨の動きと筋肉

上の画像は肩甲骨の動きと作用する筋肉についてまとめた図ですが、これを覚えておくとどの筋肉に異常があるかを簡単に予測できます。

触診をする際は、左右の肩甲骨の内側縁と下角の位置を確かめることで、おおむねの場所をとらえられます。

小胸筋の問題と肩甲骨の位置

小胸筋に短縮や過緊張などの問題を呈している場合は、肩甲骨は下制・下方回旋・外転位に偏位します。

次に実際の小胸筋の状態を確認するために、烏口突起の下方で小胸筋を圧迫するようにして、圧痛の有無や硬度を確かめるようにします。

小胸筋の位置

ここからは実際の治療方法ですが、小胸筋の筋腱移行部(筋肉の白い部分である腱と赤い部分である筋が移り変わる部分)を圧迫します。

そのまま1〜2分ほど持続圧迫し、緩んだところで軽いマッサージを加えて、硬結している線維がないかを確認していきます。

次に患者には患部を上にした側臥位をとってもらい、施術者は上腕骨頭を上後方に押すようにして小胸筋を伸張していきます。

筋肉の治療というのはほぐしてからストレッチをすることが基本であり、これだけで十分すぎる効果が望めます。

治療後は座位をとってもらい、肩甲骨の位置を確認すると場所が是正されているはずなので、その状態で肩関節を挙上させます。

それで痛みが軽減するようなら、小胸筋が問題で起こった肩甲上腕リズムの破綻に起因した疼痛であったと予測できます。

肩甲骨の位置は簡単に左右差を見比べることができるので、肩の動きを確認するとともに必ずチェックしてみてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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