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慢性疼痛の原因はモヤモヤ血管だった!


先日に読んだ一冊の本が、私のこれまでの常識を覆してしまいました。その本のタイトルは、「長引く痛みの原因は血管が9割」です。

その本の中には、従来より唱えられてきた血流の減少が原因ではなく、むしろ慢性的な痛みがある部位の血流は増加していると書いてありました。

筆者は血管造影のプロ

この本の著者は、カテーテル治療を専門としている奥野医師です。元々はがん治療を専門としており、その中で、慢性的な疼痛がある部位には「モヤモヤ血管」が存在していることに気付きました。

そこで慶応義塾大学院に進み、その理論について研究してみたそうです。モヤモヤ血管とは、無秩序に増殖した血管のことを指しており、疼痛部位のなんと9割にあるそうです。

また、血管の周囲には不必要な神経線維が増殖しており、それらが痛みの原因となっているとのことでした。

慢性疼痛の原因がわからない理由

血管はレントゲンやMRIには映らないため、これまで疼痛があるにも関わらず「異常なし」と診断されてきた人たちが多いと筆者は述べています。

確かに、MRIやレントゲンを撮影しても疼痛の原因が明らかとはならないケースは非常に多いです。

肩や腰の痛みなんて、そのほとんどが原因不明です。筆者はそれらの病態についても調査しており、治療も良好な結果を得ています。原因が特定できないものも、この理論でみていくと合点がいく部分が多いように思いました。

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モヤモヤ血管で痛みが出る理由

ここでは血管が異常形成される理由は省きますが(著書には詳しく掲載されてます)、主な原因は炎症性です。急性疼痛を慢性疼痛に移行させないことが大切だとよく言いますが、つまりは異常形成を早期に沈静化させるってことなんですね。

具体的に痛みが出る理由は以下の3つです。

  1. モヤモヤ血管芽炎症細胞の供給路になってしまう
  2. モヤモヤ血管の周りに神経線維が増えてしまう
  3. 無駄な血流が増えて、低酸素になってしまう

痛みを精神的なものとして終わらせない

私が以前に働いていた病院で、ひとりの30代の男性患者を代行でリハビリしたときに、その男性から次のように言われました。

「担当の先生から痛みの原因は精神的なものって言われてさ。本当にショックだよ。こんなに痛いのにどうしたらいいんだろうか」

もしもこれが自分だったらと思うと、なんだか見放されたよう気分がして、とても悲しくなると思います。確かにストレスや気分の落ち込みが痛みと密接に関連してはいます。

してはいますが、それが全てだとは到底考えられません。精神的なものは痛みの閾値を下げているだけであって、痛みの原因は必ず存在しています。それを見つけて改善することが理学療法士の仕事ではないでしょうか。

慢性疼痛を改善するためにすべきこと

具体的にモヤモヤ血管を沈静化するための方法として、筆者は有酸素運動やストレッチ、用手圧迫などの方法を推奨しています(他にも多数)。

このあたりならリハビリの立場からでもアプローチできるので、是非とも参考にしながら治療に生かしてみようと思います。

今回のように何気なく買った一冊で、治療の考え方がガラッと変わってしまうことって本当に多いです。勉強し続けることでしか、真実にたどり着ける手段ってないですからね。

痛みの治療で難渋しているリハビリ職の方は、是非とも参考にしてみてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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