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扁平足のリハビリ治療|足部アーチを鍛える方法

扁平足(偏平足)のリハビリ治療に関する目次は以下になります。

扁平足の概要

足部の土踏まずが低下あるいは消失した状態を扁平足と呼びます。土踏まずは内側縦アーチとも呼ばれ、骨部と筋部によって形成されています。

骨部は、①踵骨、②距骨、③舟状骨、④内側楔状骨、⑤第1中足骨の五つ骨が関与しています。

筋部は、①母趾外転筋、②短趾屈筋、③長母趾屈筋、④長趾屈筋、⑤虫様筋、⑥足底方形筋の六つの筋肉が関与しています。

扁平足|内側縦アーチ

また、底面は足底腱膜に覆われており、短指屈筋などの筋部を支えるような構造となっています。

足底腱膜|扁平足

扁平足を起こす原因

原因には、①先天性(遺伝)、②外傷性、③麻痺性、④静力学性があり、その多くは静力学性によるものです。

静力学性とは、長時間の立ち仕事や過度な荷重によってアーチが沈み込んでしまった状態であり、体重の増加や加齢に伴う筋力低下とも深く関わっています。

疲労の蓄積などによって起こるため、静力学的扁平足では痛みを伴う場合が多い傾向にあります。

静力学的扁平足

内側縦アーチの形成

幼児期においては、土踏まずの周囲に脂肪が付着しているため、内側縦アーチはまだ確認することができません。

それが成長に従って徐々に脂肪が消失していき、8歳頃にはアーチとして確認することができます。

しかし、先天的に骨格の異常がある場合などは、土踏まずが形成されることなく大人まで成長してしまいます。

場合によっては、骨格は正常でもアーチを構成する筋群に肥大があり、外見上は扁平足に見える場合もあります。

そのため、骨の配置についてはX線写真で確認する必要があります。

足底アーチの役割

主な役割は、立位動作時のショックアブソーバー(衝撃吸収作用)です。そのため、アーチが低下すると足底からの衝撃がダイレクトに全身に伝わることになります。

そうすると、足底部の痛みはもちろんですが、衝撃が膝関節や股関節、体幹部まで伝わっていき、離れた部位の痛みや張りなどを引き起こす原因にもなります。

また、舟状骨の沈み込みによって、付着する後脛骨筋に過剰な負荷が加わることになり、結果的に断裂を含めた機能不全が生じることになります。

舟状骨と後脛骨筋

基本的に扁平足は治らない

扁平足で検索したら、「扁平足の治し方」を紹介しているサイトが大量にヒットしますが、作成している人たちのほとんどは医療従事者でもない素人です。

なので、その内容も的外れなものが多いように感じます。

理学療法士の立場で書かせてもらうと、基本的に扁平足は治りません。また、治療の目的は扁平足を改善することではなく、痛みを改善することに重点を置くべきです。

ここを履き違えてしまうと、治療が長期化するだけでなく、思うような結果が得られなくなる場合が多いので注意が必要です。

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疼痛の発生部位

扁平足では、足底部から下腿後面(下腿三頭筋、後脛骨筋、長腓骨筋)にかけて痛みや張りを訴える場合が多いです。

また、土踏まずに痛みがある場合は、母趾外転筋や短母趾屈筋に疼痛が発生している可能性があるので、各筋に圧痛の有無を確かめていきます。

圧痛がある筋肉は過剰な負荷が加わっている可能性が高いため、ストレスを軽減するための生活指導や足底板の検討、ストレッチなどを実施していきます。

各筋肉に対するストレッチ方法

1.後脛骨筋

【方法】足関節を背屈・外反していきます。

後脛骨筋/扁平足の治し方/ストレッチ

2.下腿三頭筋

【方法】後方の脚に体重を乗せて、ふくらはぎをストレッチします。

足底筋膜炎/アキレス腱の/扁平足の治し方/ストレッチ

3.短母趾屈筋

【方法】足の指先で体重を支えるようにして伸ばしていきます。

足底筋膜炎/短指屈筋/扁平足の治し方/ストレッチ

4.長腓骨筋

【方法】足関節を底屈・内反して床に押しつけていきます。

腓骨筋/扁平足の治し方/ストレッチ

偏平足の筋力トレーニング

内側縦アーチを形成する筋群を効率的に鍛える方法として、足指でタオルを手前に引き寄せるタオルギャザーが効果的です。

扁平足の治し方/筋力強化/タオルギャザー

その他にも、踵上げ運動などのように筋肉全体を使用する方法が有用となります。

Calf-raise

しかし、一度低下したアーチは筋力強化だけでは再構成が困難です。そのため、体重の減量や、負担をかけすぎない生活指導も併行して実施していくことが大切です。

足底挿板療法(インソール)

扁平足の治療において、最も選択される方法のひとつが足底挿板療法です。

アーチサポートを挿入することにより、矯正的に荷重を分散してくれますので、使用した瞬間から症状が劇的に改善するケースも多くあります。

ヒトによって足の形は違いますので、装具士がオーダーメイドで作成することになります。

医療保険は適応されますが、それでも実費で12,000円前後はかかります。簡易的なもので良ければ、Amazonで2,000円以下で購入することも可能です。

扁平足で足底腱膜炎を発症した場合

扁平足ではショックアブソーバーが低下していますので、長時間の歩行などによって足底腱膜炎を発症しやすくなります。

発症した場合は、歩行量を調節しながら上記で挙げた治療法にて症状の改善につとめていくことになります。

それに加えて、テーピング療法も即時的に症状を緩和できるのでお勧めです。

扁平足のテーピング療法

貼り方はとても簡単で、幅が広めのキネシオロジーテープをアーチサポートに沿って貼るだけです。固定力が足りない場合は、テープが重なり合うようにして平行にもう1枚追加します。

足部はテープの端が剥がれやすいので、写真では端を覆うようにして止めています。もしも、テーピングが面倒な場合はアーチサポーターがお勧めです。

サポーターの購入に関しては、リハビリテーション医学に基づいて作られているMARUMITSUが性能が高いのでオススメです。症状に合ったサポーターを選ぶことができます。

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偏平足の矯正サポーター
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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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