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あと10年で理学療法士の仕事は「介護」になります。


理学療法士が増えすぎていると言われ続けて、かれこれ10年ほど経ちましたが、現在もとどまる勢いを知らずに増えています。

平成28年度の合格者は、理学療法士が9,272人、作業療法士が5,344人、合計で14,000人以上となっています。

需要に対して供給が増えすぎた結果、我々の給料は足元をみられるようになり、今ではその専門性を失いつつあります。

理学療法士の給与は下がり続ける

供給過多の代償として、理学療法士の給与はゆっくりですが確実に下降し続け、現在では平均年収は400万円以下ともいわれています。

しかし、これはまだまだリハビリ職氷河期時代の幕開けに過ぎません。

団塊の世代が全員75歳以上になる2025年度には、介護職員が約30万人足りなくなるとみられることが厚生労働省の調査で分かっています。

これはもうはっきり言って絶望的な数字です。その重大な人材不足によって白羽の矢がたつのは間違いなくリハビリ職です。

そうなると、給与はさらに足元をみられ、介護職の仕事を手伝うことになり、我々の専門性は失っていくことになりかねません。

社会福祉士はすでにその道をたどっている

現に、理学療法士より難関とされている社会福祉士の資格は、取得しても働き口がなく、私の友人も資格はあるのに介護職として働いている人がいます。

これはもう他人事ではありません。こんな絶望的な状況に立たされているにも関わらず、危機感を持っていない理学療法士や作業療法士は本当に多いです。

海外では、セラピストは医者のように尊敬されている地域もあるのに、日本ではあん摩さんぐらいにしか思われていないのかもしれません。

実際に私も患者さんから、「痛いからここ揉んでよ」という言葉を数え切れないほど言われてきました。

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今後のリハビリ職に求められること

今後、私たちに必要なことは地位の向上だと思います。そのためには、確かな技術とエビデンスの確立が必要不可欠です。

リハビリ職は研究や論文を積極的に発表し、医者のようにしっかりとした基盤を築いていく必要があります。

そのようにして地位を少しずつでも向上していき、社会的に認められないことには、この業界におそらく未来はないでしょう。

財務省はリハビリ費を削減したがっている

平成27年度の介護報酬改定において、介護報酬の単位が全体で2.27%の引き下げとなりました。

とくにリハビリ費に関しては、慢性的に続けている人たちは利用料に丸めこまれることになり、報酬としては大幅に減額されることに至りました。

当初、政府からは介護報酬を一律に6%引き下げるようにと通達があったようですが、それはあまりに暴挙だと老健局が反発し、どうにか2%台に止まりました。

そのような過程を考慮すると、介護報酬は今後もさらに引き下げられていくことが予測されます。

しかし、そんな危機的な状態にあるにも関わらず、介護士や看護師は相変わらず足りていないのが現状です。

そうなると、介護士や看護師の給料を上げて入職してもらい、反対に余っているリハビリ職は限界まで給料が下げられていきます。

一部の介護施設では、リハビリ職がすでに介護業務を手伝っているのが現状で、今後はそういった施設がさらに増えてくるのではないかと推察されます。

これは本当におそろしい事態ではないでしょうか。

リハビリ職は「なんでもできないといけない」と昔に言われたことがありますが、なんでもしすぎたせいで専門性を失っては元も子もありませんよね。

おわりに

このような悪循環を断ち切るために、理学療法士や作業療法士がこれからどうするべきかを我々は真剣に考えていかなければなりません。

前述したように地位の向上は必須ですが、現実的に考えるとそれで今の状況が好転するかはおおいに疑問が残ります。(おそらくもう無理かな)

もしもあなたが今の職場で介護業務を手伝うように強要されているようなら、今後はさらにその風当たりが強まっていく可能性は非常に高いです。

そのような傾向があるのなら、転職について今のうちから真剣に検討したほうがいいかもしれません。

しっかりとした病院などはそのあたりの専門性を理解してくれているはずなので、そのような状況に陥ることはないかと思います。

なので、今後のそういったリスクを避けるためには、やはり病院や医院に就職することが無難かと思います。

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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