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立位姿勢の観察(評価)方法について解説


立位姿勢の評価するポイントについて、①正面、②側面、③後面の三つに分けて具体的に解説していきます。

写真のモデルは私なのですが、かなり姿勢が崩れていますのでそこはご勘弁ください。

前面の姿勢評価

前面において重要なのは左右の対称性を確認することです。

具体的には、耳たぶの下側の対称性、肩の高さの対称性、腸骨稜の対称性などを確認していきます。

衣服を着ている状態では、眼窩や口、顎の先と全体の対称性、頚部の対称性、指先の高さなどが確認しやすいポイントになります。

前額面の左右対称性|立位姿勢の評価

次は目線を少し下ろして体幹の両側をみていきます。

腕を自然におろしたときの体幹の隙間を確認します。体幹側屈や脊柱側彎症が認められる場合は、体幹と腕までの隙間が広く(または狭く)なります。

体幹の側屈を確認|立位姿勢の評価

次にやや上方からみて、体幹の回旋がないかを確認していきます。

回旋がある場合、片方の胸郭下端が他方より前方に移動しています。側屈と回旋は複合的に動くので、脊柱側弯が認められる場合は位置に左右差が生じます。

そのまま胸の形状をみて、漏斗胸や鳩胸の所見を確認します。これらは基本的に先天性の異常ですが、中には手術の経験で胸骨に沿って変形している方もいます。

呼吸パターンにも注意をはらって確認し、胸式呼吸と腹式呼吸のどちらが優位かをみていきます。

胸郭下端の突出|脊柱側弯|立位姿勢の評価

自然に立って、片方の足がもう片方より前にくる場合、両膝の距離が近い(または離れている)場合は、大腿骨や脛骨に異常があると推察されます。

またこの姿勢では、前足部の回内があるかどうかも見てよくわかります。

膝関節の距離|足先の位置|立位姿勢の評価

外側面の姿勢評価

外側面において重要なのは重心線の位置を確認することです。下図は正常な重心線を通るポイントになります。

立位側面の姿勢分析|重心線の位置

一般的に体重は前額面で対象に分散されており、前方(つま先)へとかかりすぎず、後方(踵)へもかかりすぎず、比較的バランスがとれた状態となっています。

次に脊椎棘突起に手を当てて滑らせていき、脊椎の生理的弯曲を確認していきます。

立位側面の姿勢分析|生理的弯曲|S字カーブ

後面の姿勢評価

後面においても背面と同じく左右の対称性をみていきますが、肩甲骨の位置や上後腸骨棘の高さについては後部からしか確認ができないのでチェックが必要です。

ちなみに、私はもう露骨に右側に傾いてますね。やばいです。

立位後面の姿勢評価

次に膝後部にて過伸展の確認、アキレス腱の走行(側屈などがないか)を確認していきます。

立位後面の姿勢評価|アキレス腱の走行|膝関節の過伸展

次に股関節シフトテストを実施して、姿勢や体重が片脚に偏っていないかを確認していきます。

方法として、大転子に他動的な外力を加えて正中線から外側へシフトさせていき、それから正中線に戻します。バランスがとれている場合は抵抗がなく可能となります。

股関節シフトテスト|荷重の左右差

次に体幹の前屈テストを実施します。上後腸骨棘を手を触れ、膝を伸ばしたまま前屈するように声掛けを行います。

上後腸骨棘の動きを確認しながら、前屈位での体幹の左右を見比べて脊柱側弯がないかをみていきます。

体幹前屈|脊柱側弯の確認

腰椎側屈の動きに問題がないかをチェックする方法として、右膝はやや屈曲、左膝は伸展した状態で踵をつけておきます。

正中位を保持した状態で右膝をさらに屈曲させると、正常であるなら代償的に腰椎側屈が起こるので確認します。

腰椎側弯の確認|姿勢評価 腰椎側弯の確認|姿勢評価2

私の場合は、腰椎の左側屈はできているものの、右側屈はほとんどありません。元々が右側に傾いていることが影響しているようですね。

是非とも臨床でのご参考にしてみてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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