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膝関節前面の痛みの原因とリハビリ治療


膝関節前面に起こる痛みの原因とリハビリテーションによる治療方法について解説していきます。

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①オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病は、骨端線が閉じていない12〜13歳のサッカーや陸上競技をしている男児に好発する脛骨結節部の疼痛疾患です。

脛骨近位端には骨端軟骨板が存在しており、そこに大腿四頭筋の収縮による牽引ストレスが繰り返し加わることで損傷します。

治療方法としては、基本的に過用症候群(オーバーユース障害)ですので、安静にして大腿四頭筋に過度な収縮がないような動作指導を行います。

骨端軟骨板が骨化する15歳頃にはほとんどの痛みが消失するので、それまでは必要に応じて練習量をセーブします。

②ジャンパー膝

ジャンパー膝

ジャンパー膝は、骨端線が閉じた15歳以降に発生する大腿四頭筋腱および膝蓋靭帯の障害になります。

バレーボールやバスケットボールなどのスポーツ選手では、その約30%に発生すると報告されており、そのうちの半数ちかくは両側に発生します。

治療方法としては、基本的にオーバーユース障害ですので、安静にして損傷部に負荷が加わらないような生活動作を指導します。

大腿四頭筋が硬い人では再び損傷しやすいため、在宅指導としてストレッチを指導することも必要です。

予後は比較的に良好ですが、一部は慢性化して治癒までに長期間を要することもありますので、初期の対応が重要となります。

③滑膜ヒダ障害(タナ障害)

滑膜ヒダ障害:タナ障害

胎生期に関節包ができる過程で、関節包には一時的な膨らみが起こりますが、それが膨らんだまま残り続けた状態が滑膜ヒダになります。

膝関節の関節包内側には約半数の人に滑膜ヒダが存在しており、このヒダが挟み込まれて炎症を起こすことにより痛みが起こります。

思春期から青年期に好発しやすく、階段などで急に引っかかりを感じ、そこから膝の屈伸時に痛みが発生します。

治療方法として、原因は滑膜ヒダの炎症にあるので、安静にして炎症が落ち着くのを待つことで痛みは軽減していきます。

炎症を繰り返して滑膜ヒダが肥厚している場合は、痛みを繰り返す難治性となりやすいので、関節鏡での切除術が行われます。

④膝蓋大腿関節症

膝蓋大腿関節症

膝蓋骨と大腿骨の隙間を膝蓋大腿関節と呼んでおり、大腿脛骨関節と合わせて膝関節といいます。

膝蓋骨の裏面には分厚い軟骨が付着しており、この部分が摩耗すると膝蓋骨の動きが乏しくなり、動かした際に軋轢音が聞こえるようになります。

膝蓋大腿関節症は大腿四頭筋の緊張が高い人で多く、とくに大腿直筋はその走行上から収縮することで膝蓋骨を大腿骨に押し付けます。

そのため、大腿四頭筋に過度な緊張があると膝蓋骨の動きが乏しくなり、関節を動かす際には関節液の循環も悪くなってしまいます。

治療方法として、膝蓋骨のモビリゼーションや大腿四頭筋のリラクゼーションを図り、動きを改善させることが有用です。

⑤膝蓋下脂肪体炎

膝蓋下脂肪体炎

膝蓋下脂肪体は、膝関節伸展時には前方(膝蓋靭帯側)に押し出され、屈曲時には上方の膝蓋骨後方に滑り込んでいきます。

変形性膝関節症などで上記の動きが障害されると、脂肪体の滑走性が低下し、関節に挟み込まれて損傷します。

炎症が起こると脂肪体が拘縮してしまい、さらに挟み込まれやすくなったりと、痛みの悪循環に陥ってしまいます。

痛みを改善させるためには膝蓋下脂肪体の柔軟性を取り戻すことが重要なので、ダイレクトマッサージにて軟部組織をやわらげます。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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