自律神経の崩れで怪我をする原因

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自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のことを指し、両者はシーソーのようにバランスをとりながら身体を調整しています。

そのため、どちらか一方が優位になってしまうと心身のバランスが崩れ、いわゆる「自律神経失調症」となります。

交感神経も副交感神経も高いレベルにある状態が最も理想的であり、活動的で疲れにくく、仕事でも高いパフォーマンスを発揮できます。

引用:死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい

自律神経を整えるうえで知っておきたい知識として、交感神経は加齢の影響を受けないのに対して、副交感神経は加齢とともに低下します。

上の図で示した「交感神経も副交感神経も低い状態」というのは病的であり、一般的な症状ではないのでここでは除外して考えていきます。

ここからはリハビリの臨床的な話になりますが、交感神経が優位な人というのは、筋緊張が亢進しているケースが多いように感じます。

例えば、肩こりで僧帽筋上部線維がガチガチに硬くなっている人では、緊張性頭痛などが起きやすい状態となっています。

そのような患者の多くは、正月やお盆などで仕事が長期休みになると、徐々に肩こりがやわらいで症状が軽快したりします。

これは休日で仕事のストレス(交感神経の高まり)が減り、副交感神経とのバランスが整うことに由来していると考えられます。

その場合は、筋肉が硬いからほぐすといった短絡的なアプローチではなく、副交感神経を高めるような習慣作りが必要となるわけです。

具体的な方法としては、腹式呼吸をする、良質な睡眠をとる、お風呂にゆっくりと浸かるなど、本人がリラックスできる方法を選択します。

次に副交感神経が優位になっている人は、やる気が出ずに、座位では猫背、立位ではお腹(骨盤)が突き出た弛緩姿勢をとりやすいです。

このようなケースでは、頭部前方位に伴う頸痛(頚椎椎間関節障害)、骨盤前方位に伴う腰痛(腰椎椎間関節障害)などを起こします。

交感神経を高める方法としては、胸式呼吸をする、全身運動をすることなどが挙げられます。

運動の方法としては、ヒンズー・スクワットのように反動を利用した全身運動が効果的で、好きなスポーツをするなどでも良いです。

もちろん副交感神経が優位な状態でいきなりスポーツをすると怪我のリスクも高まるので、まずは軽い運動から開始するようにしてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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