足底筋膜炎でマッサージすべき場所について

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先日に担当した患者さんの話になりますが、主訴は歩行時痛(左踵部と土踏まず)で、診断名は足底腱膜炎となっていました。

足関節に背屈制限があり、甲高で小趾側にタコがある状態でした。

足底腱膜炎は甲高にも扁平足にも起こりやすく、前者は踵部、後者は土踏まずに痛みが生じやすい傾向にあります。

足底腱膜の深層には短趾屈筋、内側縁には母趾外転筋、外側縁には小趾外転筋が位置しており、これらの筋肉は筋膜によって囲まれています。

足底腱膜炎と足底筋膜炎は厳密には異なる病態と考えられますが、どちらも筋膜へのアプローチで功を奏す場合があります。

今回のケースでは、足関節に背屈制限があることで代償的に足趾の背屈が過剰となり、足底筋膜へのストレスが増大していました。

そのため、足関節背屈の可動域を制限している原因を見つけ、さらに足底筋膜に繋がる筋群の硬さをチェックすることが必要と考えられました。

触診では、下腿内方(ヒラメ筋)と母趾外転筋に滑走不全が認められました。

アキレス腱(下腿三頭筋)と足底筋膜は深筋膜を通じて機能的に連結していますので、互いに強く影響を与えることになります。

母趾外転筋は前述したように足底筋膜に包まれていますので、足底筋膜炎では必ず触れておくべき筋肉のひとつです。

以上の結果を踏まえて、ヒラメ筋内側と母趾外転筋の筋膜リリース、足関節の背屈ストレッチを実施していきました。

それから1ヶ月ほどで踵骨および土踏まずの疼痛が大幅に軽減されたので、当初に予定していた衝撃波治療をせずに済みました。

足底筋膜炎は筋膜調整で改善できるケースが多いため、そのことを念頭に置いてアプローチしてみてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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