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骨盤のズレ(前傾/後傾)を治す必要はない理由


腰痛について考えることがライフワークになっている筆者が、骨盤の前傾や後傾をどう捉えるかについて解説していきます。

骨盤を前傾させたときの身体活動

重量挙げやスポーツなどにおいて、骨盤を前傾させる姿勢をパワーポジションと呼びます。この姿勢は体幹周囲の筋緊張を高めた姿勢といえます。

そのため、次の動作で大きなパワーを発揮することができ、活動的な動きに適している状態になります。

例えば、立位では基本的に骨盤は前傾しますが、これは活動的な姿勢であることの表れです。筋肉が働いていないことには、立っていることもままなりませんよね。

骨盤を後傾させたときの身体活動

東洋の古武術においては、骨盤を後傾させた丸まった姿勢を基本とする場合が多いですが、これはいわゆる「柔よく剛を制す」という発想からきています。

大きなパワーを発揮することには適していませんが、身体が柔らかい状態であるために力を吸収しやすい姿勢といえます。

例えば、座位や臥位では基本的に骨盤は後傾しますが、これは安楽的な姿勢であることの表れです。体幹周囲の筋緊張が低下している状態になります。

骨盤の傾斜角度と腰痛は無関係

前述した考え方が基本となりますので、骨盤が前傾しているから悪いとか、後傾しているから悪いといったことは全くありません。

実際に骨盤の傾斜角度と腰痛に関係性は認められていませんし、綺麗なアライメントだから腰痛にならないといったこともないのです。

大切なことは、力を入れるときは骨盤を前傾させて、リラックスするときは骨盤を後傾させるように使い分けることです。

活動するときには骨盤を前傾させる

例えば、ぎっくり腰を起こしやすい状況として物を持ち上げる動作がありますが、これは基本的に力を必要とされる場面です。

その際に骨盤が後傾している状態では力を入れることができず、腰部の軟部組織が損傷してしまうことにつながるのです。

もう一つの例として、寝るときの環境で腰痛を引き起こす場合があります。睡眠は力が必要としない場面なので、基本的に骨盤はやや後傾します。

しかし、床面(マットレス)が硬すぎると骨盤の後傾を妨げることになり、体幹周囲の筋緊張が抜けきれない状態となります。

その状態が寝ている間も持続することにより、結果的に疲労がとれずに腰痛を起こしてしまうことになるのです。

座位姿勢についてどう考えるべきか

少し意見が分かれる部分として、座位のときに骨盤を前傾させるべきか、後傾させるべきかの考え方の違いがあります。

おそらくセラピストなら背筋を伸ばした姿勢(骨盤を前傾させた状態)をとるべきだと答えるでしょうが、私は必ずしもそうだとは思いません。

疲労しているときに安楽目的なら骨盤を後傾させたほうが楽だと考えられますし、姿勢保持に関わる体幹の筋肉もリラックスできるからです。

現代はデスクワークなどが増えて、骨盤を後傾させた状態の座位姿勢(仙骨座り)が問題であると指摘されていますが、これは完全な間違いです。

一番の問題は動かずに同じ姿勢をとり続けることであり、姿勢の問題ではないからです。だからこそ定期的に動くことが大切であるといわれるのです。

もちろん座り方で負担がかかる部位は異なりますので、腰痛がある場合はまずどこに問題があるかを検査し、それから姿勢の割合を決定したらいいのです。

盲目的に骨盤が後傾しているから腰に悪いとか、そういった短絡的な考え方はしないようにして、それぞれの特徴について検討するようにしてみてください。

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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