高齢者の硬くなりやすい筋肉について

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毎日のように高齢者の身体に触れていると、ここだけは押さえておきたい場所(筋肉)というのが自然とわかってきます。

それらの筋肉に共通する事項として、姿勢を保持する筋肉(主要姿勢筋)であることが挙げられます。

主要姿勢筋は上記の青色で書かれたものですが、とくに大腿二頭筋と腰部の脊柱起立筋群はかなりの割合で硬くなっています。

硬くなる原因としては、腰や膝(股関節)が曲がることで重心が前方に移ることが挙げられ、それを支えるために後方の筋群が緊張します。

その状態が慢性的に続くことで徐々に筋肉が緊張したままとなり、いわゆる凝った(硬くなった)状態となります。

主要姿勢筋というのは姿勢を保持するために使用される筋肉ですが、理想的な姿勢(立位)というのは、あまり筋肉を使わない姿勢です。

とくに脊柱起立筋群などのアウターマッスルはできるだけ使用することなく、インナーマッスルの多裂筋を使用したほうが効率的といえます。

理由としては、表層筋は白筋線維が豊富なために持久力には優れておらず、赤筋線維が豊富な深層筋を使うほうが疲労しにくいからです。

そのことを念頭に置きながら、前述した筋肉に触れていくと姿勢と緊張の関係性がイメージしやすくなるかと思います。

マッサージ方法としては、患者にうつ伏せをとってもらい、手掌で大腿後面の外側(大腿二頭筋)を圧迫した状態で小刻みに揺らしていきます。

次いで脊柱起立筋群に対しては両母指を外縁に押し込むようにして、硬さを確認しながら指をズラして筋肉をたどっていくようにします。

緊張が強いケースでは、肘を使って圧迫する方法も有効で、リリース後に深層の多裂筋を賦活するようにトレーニングすると効果的です。

以上のように高齢者の硬くなりやすい筋肉には傾向があるので、ぜひチェックしてみてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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