理学療法士の副業やキャリアアップについて説明されるときに、「理学療法士 × ○○○」といった掛け算を提案されることがあります。
これはもともと「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法 」という本が由来になっており、自分をレアカード化することを目的としています。
この本が流行ったのはキングコングの西野さんが紹介したからであり、そのわかりやすさも相まって、爆発的に浸透することになりました。
ツイッターなどを見ていると、これまでに療法士界隈でもこの考え方について議論されることをよく見かけることがありました。
まずは「理学療法士」という部分ですが、一般人と比較すると、資格を持っている時点で身体への知識についてはすでに100人に1人の逸材です。
ただし、これが理学療法士の中の1%に入ろうと思うとかなり過酷な道であり、相当に勉強をするか、専門を絞ってやっていくかの必要があります。
そのため、かけ算のもとになる「理学療法士」という部分をどう考えるかで状況は大きく変わってきます。
個人的には理学療法士の1%に入るのはかなり厳しいので、もう片方の「○○○」を習得するほうがより実践的と考えています。
最近だとプログラミングを頑張っている人も多いですが、これを収入アップに繋げていくことはかなり険しい道だと思います。
私は商業高校だったのでプログラミングを勉強したことがありますが、習得するのはかなり大変で、その過程を楽しめる人でないと無理だということを身をもって知っています。
ただし、険しい道ほどライバルは少ないので、環境次第では後々にブルーオーシャンとなる可能性はあります。
自分の場合はプログラミングを楽しめなかったので、もっと簡単にデータベースを作成できるファイルメーカーを学びました。
元々はエクセルやアクセスを中心に勉強しましたが、今後への繋げやすさを考えたうえでの選択でした。
しかしながら、それが1%に入っているかは謎で、おそらくはエクセルのほうが得意でしたが、最近はほとんど触れる機会もなくなりました。
ファイルメーカーを選択した理由として、開業(するつもりはないんですが)したときに、顧客管理ができるという利点が挙げられます。
簡単に書くと「電子カルテを作れる」ので、顧客の情報をひとつのファイルで管理することが可能となります。
経営をするならもちろんエクセルもできたほうがいいですが、そこはたいして深い知識が必要でもないので勉強し続けることはありません。
大切なのはかけ算をしたあとに「収入をどうやって増やすか」であり、そこがイメージできないのなら無駄に終わる可能性が高いということです。
これからのために英語を勉強したほうがいいことはわかりますが、漠然と英語を勉強しただけでは収入アップにつながらないことは、学生時代に英語を勉強している誰もが知っているはずです。
学生時代の勉強を将来に役立てられるかは、将来をイメージしている人にしかできないのが現実なわけです。
現在はリアルタイムで翻訳してくれるイヤホンもありますし、言語学習の必要すらない世界が来ることは間違いないでしょう。
そのことを理解したうえで、なにを習得するかを考えるべきであり、それが真の収入アップへと繋がっていきます。
当たり前ですが、「レアカード化=収入アップ」ではありませんし、将来にどうなっていたいかで必要なことは変わってきます。
たとえ出世したり、独立することがなくても、会社の中で特別な存在を目指していくことも素敵なことだと思います。
個人的に思うことは、捨てられる可能性があるノーマルカードより、大切にされるレアカードのほうがこの世は圧倒的に生きやすいです。
なので、収入アップとかキャリアアップとかは関係なく、これからのリスクヘッジとしてレアカードを目指すことをお勧めします。