【2/15】沖縄で初セミナーやります!資料の一部を公開

この度、2020年2月15日(土)に沖縄でアップドラフト主催のセミナーを担当させていただく運びとなりました。

明日から「誰でも結果が出せる治療」を提供できるように、新人でも理解できるレベルで噛み砕いて解説していきます。

効果的な治療を行ううえで最も大切なのは、①どの組織が痛みを拾っているか、②組織にストレスをかけている原因はなにかを見つけることです。

これがわからないことには、どれだけ治療手技を学んだとしても、コンスタントに結果を出すことはできません。

今回は肩・膝・腰といった外来リハビリで担当する頻度が多い3つをテーマにしており、実技の時間も多めにとろうと考えています。

資料の一部を公開①(膝編)

膝関節の痛みは大きく分けると、①筋・筋膜性膝痛、②膝蓋大腿関節症、③大腿脛骨関節症、④半月板損傷に分けられます。

リハビリの病名としては、「変形性膝関節症」や「半月板損傷」としてオーダーが出ることが多いですが、臨床的に半月板が痛みの原因であることはかなり少ないです。

膝が変形している(軟骨がすり減っている)から痛いというのも間違いであり、そもそも軟骨に神経は存在しません。

膝関節周囲の組織で痛みを拾っている可能性が高いのは、①膝蓋下脂肪体、②滑膜、③筋・筋膜のいずれかです。

それらを見分ける方法と、実際にどのように治療していくかについて、実技を交えながら解説していきます。

少しだけネタバレをしておくと、上の画像ようにスカイライン像で膝蓋骨が外側変位しているケースでは、筋・筋膜性膝痛の可能性が高いです。

上の画像のように側面像で膝蓋大腿関節の隙間が見えなくなっているケースでは、膝蓋下脂肪体が疼痛の原因である可能性が高いです。

レントゲン写真をみるだけでも疼痛誘発組織がある程度に絞れるので、そこから実際にどうやってアプローチするかについて解説していきます。

資料の一部を公開②(肩編)

肩関節の痛みは大きく分けると、①腱板損傷、②関節内インピンジメント、③肩関節周囲炎、④筋・筋膜性肩痛に分けられます。

腱板損傷(腱板炎または腱板断裂)を起こす原因のほとんどは肩峰下インピンジメントであり、そこには上腕骨外旋の不足、前・下方関節包の縮小、三角筋の優位などが関与しています。

肩関節の治療では、関節モビライゼーションが非常に重要となってくるので、実技ではその方法について解説していきたいと考えています。

資料の一部を公開③(腰編)

腰痛は大きく分けると、①椎間関節障害、②椎間板症、③筋・筋膜性腰痛、④仙腸関節障害に分けられます。

ぎっくり腰の多くは仙腸関節障害(仙骨後屈ロック)が関与していますが、その患者のほとんどに股関節伸展制限が存在します。

股関節の伸展制限が存在すると、代償的に腸骨の前傾が起こり、いわゆる骨盤がズレた状態となります。

片側の殿下肢痛を訴える患者の上前腸骨棘の位置をチェックしてみると、その多くで疼痛側が下方に位置していることがわかります。

これらのことから、仙腸関節障害では股関節のモビリティを引き出すことが重要となり、むやみに大殿筋をほぐすなどしないほうがいいです。

おわりに

ここで紹介したスライドは当日に使用予定のごく一部であり、現在もまだ作成中なので、この調子だと100枚ぐらいになりそうな勢いです。

整形のリハビリで働くセラピストなら絶対に役立つ内容となっていますので、興味がある方は是非ともご参加のほどをよろしくお願い致します。

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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