教科書なんかだと目次の前に、「はじめに」という欄がありそうなので、ちょっと書いてみることにしました。
どうしてWebにリハビリ方法についてまとめようと思ったのか、実際にまとめてどうなったのかを記述していきます。
リハビリの教科書をWebに作った理由
このサイトを立ち上げた理由として、まずは医療の日進月歩が挙げられます。
何年も前の参考書では、すでにその情報が古くなっている場合も多く、常に最新の情報が書かれている参考書があったら便利だと思い、ネット版の「リハビリの教科書」を作ることに至りました。
ネットに作っておくと、いつでも仕入れた情報に書き換えることで情報を最新の状態に保つことができますよね。勉強にもなりますし。
ネットにはリハビリの情報がなかった
もう一つの理由として、疾患についてのリハビリ方法がネットにはほとんど載っていなかったためです。あったとしても、情報が曖昧であったり、エビデンスの認められないものであることが大半でした。
私もそうですが、今の若い人たちは、「教科書を開く前にネットで調べてみる」というタイプが増えてきています。だからこそ、正しい情報を伝えることがより重要な課題だと思います。
実際にこのサイトで掲載している疾患別のリハビリ方法は、役に立ったと多くの人から言っていただくことができました。
理学療法士の質は下がってきているのか
最近、リハビリ職の質が低下してきたとよく耳にします。実際に専門学校が乱立されたことにより、入学偏差値は大幅に下がりました。
しかし、一概にリハビリの質が下がったかと問われたら疑問が残ります。なぜなら、以前に比べてリハビリの研究は進んでおり、疾患によってはエビデンスの確立した方法が数多く報告されているからです。
今後は、そのような情報がネットで瞬時に閲覧できるようになるはずです。そういった時代になると、ネットを上手く使いこなすことができ、情報を吟味できる人間がよりよい治療を提供できるようになると思います。
ネットの情報は当てにならないと言っていた時代は、すでに過去になりつつあります。現在は海外の文献などもネットで閲覧することができ、しっかりとした情報も増えてきています。
リハビリ職の仕事とは
我々の最大の目的は、リハビリテーションによる患者の利益です。結果さえ出すことができたなら、気功でもツボでも方法は何でもいいのです。
確かな効果のある方法を見つけ出し、その情報を共有していくことでリハビリ業界は更なる発展ができると信じています。
webはまだまだ理学療法士の露出が少ない分野ですので、今後は有名な人たちが出てくることを期待しております。