可動性関節と安定性関節について

関節は大きく分けて、可動性関節と安定性関節に大別されます。

名前の通りに可動性関節は動くことをメインとした関節であり、安定性関節は身体を安定させることを主としています。

可動性関節と安定性関節

可動性関節

安定性関節

上部頸椎 下部頸椎
胸椎 腰椎・仙腸関節
肩関節 肩甲胸郭関節
股関節 膝関節
足関節 足部関節

基本的に可動性関節と安定性関節は交互に連結しています。

もしも可動性関節の動きが制限されると安定性関節が代償して動くようになるため、安定性が損なわれて障害をきたす原因になります。

多いパターンとしては、股関節の伸展(腸腰筋の短縮)が制限されて、代償として腰椎が過度に伸展している状態です。

若年者では腰椎分離症などを発生する原因となるため、可動性関節の動きを十分に確保しておくことが腰痛予防に重要といえます。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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