少し前にリハビリ職員別に患者の定着率を調べたのですが(記事はこちら)、今回は患者の特徴について調べてみました。
リハビリのオーダーが出た新患の312名を対象に調査した結果、年齢層は以下になりました。
10歳未満と20代、80代は少ない傾向にあり、90代はいませんでした。
10代より20代が少ない理由として、10代の学生は部活などで怪我をしやすいことが理由として考えられます。
80歳以降が少なくなる理由として、介護保険を持っている場合が多く、医療保険でのリハビリを利用できないケースがあるからと推察されます。
そのため、結果的に60〜70歳代が多いという結果となっています。
次に年代別の定着率(何ヶ月目までリビリを続けたか)を調べてみると、20代が最も低いことがわかりました。
理由としては、①自然治癒しやすい、②仕事をしているので通院しづらいなどの理由が考えられます。
10代は20代よりもドロップアウトする人が少なく、親と通院するケースが多いことや、部活でストレスが加わりやすいことが挙げられます。
最も定着率が高かったのは70代で、61名中の33名(54%)が開始から3ヶ月後もリハビリを継続していました。
それに対して、80代は定着率が低くなる傾向にありました。
理由は数多く考えられますが、通院が難しかったり(家族の送迎が必要など)、介護保険に移行などが挙げられます。
今回は新患を対象に調査したので、近くに住んでいる人では開院から長く通われている人もいます。
そのため、あくまで新患の80代では定着率が下がったと考えられ、リハビリを継続して利用したい意思はあったとも推察されます。
まとめになりますが、患者の年代別で定着率に差があるかを調べてみましたが、この結果を踏まえて担当者を割り振るのもいいかと思います。
例えば、新人などの定着率が低いスタッフは、定着率が高い患者を担当することで単位が埋まりやすくなります。
なるべく患者のドロップアウトが少なくなるように、今後もいい案があったら調べて報告していこうと思うので参考にしてみてください。