小腰筋(psoas minor)

この記事では、小腰筋を治療するために必要な情報を掲載していきます。

小腰筋の概要

小腰筋の起始停止

小腰筋は元々が大腰筋からの分束であり、半数以下の人にしか存在しない特殊筋になります。

恥骨に停止するため主な作用は腰椎屈曲(骨盤後傾)になりますが、一部の線維は腸腰筋膜に停止し、腸腰筋の腱を引っ張るので股関節の屈曲にも僅かながら作用します。

基本データ

項目

内容

支配神経 腰神経叢の枝
髄節 L1
起始 Th12-L1椎体の外側面
停止 腸恥隆起と付近の筋膜
栄養血管 腸腰動脈の腰枝
動作 腰椎屈曲、骨盤後傾

ストレッチ方法

ストレッチ|脊椎伸展運動|腹直筋

小腰筋は腹直筋と同じ方法でストレッチができます。

小腰筋の触診方法

小腰筋を触診するためには、まずはそのすぐ下方に存在する大腰筋を特定し、その前方に位置する小さな帯状の筋肉を探していきます。

大腰筋と区別するためには、股関節を屈曲させることで大腰筋を収縮させ、そのときに収縮しない帯状の小腰筋を触知します。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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