年齢や性別によって理想の体脂肪率は異なりますので、細かく分類された体脂肪率の指標について表にまとめてみました。
性別/年齢別の体脂肪率
1.男性の場合
体型 | 年齢別体脂肪率 | ||||
~14歳 | 15-17歳 | 18-39歳 | 40-59歳 | 60歳~ | |
痩せ | ~6% | ~7% | ~10% | ~11% | ~13% |
標準(-) | 7-15% | 8-15% | 11-16% | 12-17% | 14-19% |
標準(+) | 16-24% | 16-23% | 17-21% | 18-22% | 20-24% |
軽度肥満 | 25-29% | 24-27% | 22-26% | 23-27% | 25-29% |
肥満 | 30%~ | 28%~ | 27%~ | 28%~ | 30%~ |
2.女性の場合
体型 | 年齢別体脂肪率 | ||||
~13歳 | 14-17歳 | 18-39歳 | 40-59歳 | 60歳~ | |
痩せ | ~14% | ~17% | ~20% | ~21% | ~22% |
標準(-) | 15-24% | 18-26% | 21-27% | 22-28% | 23-29% |
標準(+) | 25-33% | 27-35% | 28-34% | 29-35% | 30-36% |
軽度肥満 | 34-37% | 36-39% | 35-39% | 36-40% | 37-41% |
肥満 | 38%~ | 40%~ | 40%~ | 41%~ | 42%~ |
市販で売られている体組成計の正確性
私たちが普段から体脂肪率を計測している方法は、主に体重計(体組成計)からですが、それらは生体電気インピーダンス法が採用されています。
生体電気インピーダンス法とは、身体に微弱な電流を流して電気抵抗値を計測することにより、体脂肪率などを算出する方法です。
脂肪は電気を通しにくく、内臓や筋肉は電気を通しやすい性質があります。それらの性質を利用して全身の電気の通りやすさをチェックしています。
簡単に計測することができる方法ですが、医学的には正確性に乏しいともされています。なので、あくまで参考値に過ぎないということを理解しておくべきです。
理想的の体脂肪率はいくらか
この問いに関しては年齢や性別によっても異なりますし、なにを理想的とするかでその答えは変わってくるかと思います。
ここでは健康で長生きできることを理想的と定義して解説していきます。
体脂肪率のみでみていくと標準(+)が理想的とされていますが、実際はそれだけで判断することはできません。
例えばですが、体脂肪率が痩せに位置していても、スポーツ選手のように筋骨隆々の人もいれば、ガリガリで痩せている人もいます。
前者は健康的といえますが、後者は不健康と言わざるを得ないでしょう。なので、理想的な体脂肪率についてはBMI値と合わせて考えてみるべきです。
BMI値について解説
BMI(Body Math Index)は体格指数と呼ばれており、体重と身長の比から肥満の程度を計測する方法です。以下の公式で簡単に算出することができます。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)) |
BMI値の判定基準は一般的には、18.5未満で「痩せ」、18.5以上25未満で「標準」、 25以上30未満で「肥満」、30以上で「高度肥満」と判定されます。
BMI値 | 肥満度判定 |
~18.5 | 痩せ |
18.5-25 | 標準 |
25~30 | 軽度肥満 |
30~ | 高度肥満 |
以前に米国の保険会社の調査で、軽度肥満に分類される人が最も長生きだということが報告されて話題となりましたが、これには少しカラクリがあります。
実際は標準と軽度肥満の間ではそれほど大きな差はなく、痩せている人だけが顕著に寿命は短いという結果でした。
これは痩せている人ほど筋肉量が少ないというのが理由として挙げられます。太っている人は脂肪が多いですが筋肉量も多めなのです。
理想的な体型は体脂肪率とBMI値でみる
BMIでは軽度肥満なのに体脂肪率が低いという人は、実はボディビルダーのように筋骨隆々かもしれません。(筋肉は脂肪よりも重いのです)
BMIでは痩せに分類されているのに体脂肪率が高いという人は、食事制限などの無理なダイエットで筋肉量だけが落ちているのかもしれません。
このようにBMIだけではわからないことも、体脂肪率を合わせてみていくことにより、身体の状態をより細かく把握することができるようになります。
以上のことから考えられる理想的な体型は、BMIと体脂肪率がバランスよく標準に位置している人だといえるのではないでしょうか。
筋肉を落としてまで痩せるダイエットはとても不健康です。ダイエットをする際は体脂肪率を計測しながら、しっかりとバランスよく調整していくように心がけてみてください。