横隔膜が収縮すると停止部である腱中心が引き下げられ、胸郭が拡大し、胸腔内圧が下がり、空気を取り込みます。
さらに胸腔が拡大すると相対的に腹腔の容積が減るため、腹圧が高まり、コアスタビリティが向上します。
女性は男性よりも胸式呼吸が多いとされていますが、胸式呼吸では十分に胸郭を拡大することができません。
そのため、女性のほうが日常的にコアが低下した状態となりやすく、不良姿勢をとりやすい傾向にあります。
例えば、立位では骨盤が前方変位しており、回内足や扁平足が認められ、外反母趾やモートン病を起こしやすくなっています。
これらのことから、しっかりと横隔膜を使用できるというのは、不良姿勢を修正するうえでも重要なことだと考えられます。