断食するだけで嘘のように腰痛(痛み)が改善する

大袈裟なタイトルにしてみましたが、実際に断食で腰痛が良くなるケースもあるんだなと最近は感じてる管理人です。

きっかけは今から数年前に読んだ「腰痛放浪記」なのですが、この著者はあらゆる治療を受けても腰痛が治らずに途方に暮れていました。

そして最後に出会ったのがファスティング(断食)であり、それで腰痛が激減したというウソのような話で締めくくられています。

この断食法は怪しい治療院のような場所で指導されたわけではなく、病院の医師から指導を受けながら行なわれています。

そのため、著者はまったく断食を推奨しているわけでもないですし、それで金銭を得ているわけでもないことが信頼性を高めています。

似たような本に「腰痛探検家」がありますが、こちらも作家が自身の腰痛体験をもとに書いていますが、最も効果があったのは断食としています。

2冊ともめちゃくちゃ面白いので読んでみてほしいのですが、それぞれがあらゆる治療法を受けたことが詳細に記述されています。

次になぜ断食で腰痛が改善したのかですが、腰痛探検家の著書である高野さんは、医師から腰痛に執着していることを指摘されたそうです。

なぜなら、著者は本を執筆するためにあらゆる治療法を受けており、頭の中には常に腰痛の二文字がこびりついて離れなかったからです。

この本を読んだときは、心因性腰痛症には断食が効果的なのかといったぐらいにしか受け止めていませんでしたが、今は別の効果もあったのではないかと考えるようになりました。

別の効果とは、ずばり「炎症の抑制作用」であり、ここについてはあまり科学的な根拠とかは無視して書かせてください。

わたしは風邪を引きやすい体質なのですが、引いたときは、お風呂で身体を温めたり、栄養価の高いものを摂取するようにしてきました。

しかしながら、この方法をとると逆に風邪が治りにくく、長期化することに気づきました。(今さらですが)

理由は簡単で、お風呂に入ると汗をかいてエネルギーを消費しますし、ご飯を食べると消化するためにエネルギーを消費します。

そのようなところで無駄に体力を消耗すると、ウイルスをやっつけるためのエネルギーがなくなってしまうわけです。

野生動物を例にしてみるとわかりやすいですが、動物は調子が悪いと食べずにじっと安静を保ちながら寝ています。

なぜなら、そうすることが最も治りが早いことを知っているからであり、早く治さないと命取りになるからです。

話をタイトルに戻しますが、炎症性の痛みである場合は、断食をすることで十分に改善する可能性があるのではないかと思います。

もちろんすべての痛みが炎症性とは限りませんし、その他の組織変化から影響を受けている場合も多々あります。

なので断食を薦めるためには根拠を持つことが必要ですが、その指標となる要素のひとつが慢性炎症の存在だと考えます。

一般的な治療法では改善せずに薬剤を常習的に服用しているなど、そのような方には提案してみる価値がありそうです。

ここではファスティングの方法などについては書きませんが、興味がある人は是非とも紹介した本などを読んでみてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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