理学療法士なら知っておきたい検査器具/バビンスキー式打診器ってなに?

検査器具について調べていたら、打診器にバビンスキー式なんてものがあることを初めて知りました。

また、デジタル角度計といったものもあり、臨床にも使えそうな面白い器具も見つけたので、ご紹介したいと思います。

打診器の種類

テーラー式

最もメジャーな打診器がテーラー式です。私が学生の時に購入したのもコチラになります。オールマイティですので、特に不自由なことはないと思います。

勝沼式

日本ではわりと使用しているセラピストも多いのではないかと思います。別の学校では勝沼式を購入するように勧められていました。知覚計が付いているのと、テーラー式に比べて打診部が丸みを帯びているのが特徴です。

バビンスキー式

海外ではテーラー型と並んで使用されている打診器です。日本ではあまり見ないような気がしますね。こちらは打診部が丸形なので患者さんの痛みが少ないのと、常に同じ強さで叩けるといった特徴を持っています。

ゴニオメーターの種類

アーテック製

プラスチック素材で収納しやすく、値段も安価なので使用している病院などもよく見かけます。使用した感想をいうと、透明なので軸に沿って当てやすいのですが、角度計を開きにくい感じがあります。

OG技研の商品と比べても大差はありませんし、この素材でこの作りなら500円ぐらいでいいんじゃないかって思います。

酒井医療製

私が学生の時に購入したのもこの形状で、大小の二本を持っていました。角度は非常に見やすいので使いやすいですね。しかし、もっと安くでいいだろっては感じですね。

手指用ゴニオメーター(酒井医療製)

手指を計測するには必須の測定器ですね。手指の計測をサクサク行える手軽さですので、一台はあって損はないはずです。

金属製を使っている病院もあるかと思いますが、絶対こっちの方が使いやすいと思います。

東大式

こちらのゴニオメーターも結構使っている病院がありますが、正直使いにくいです。値段も高いですし、あまりお勧めできませんね。

ただし、耐久力はズバ抜けて高いので、長持ちするのは東大式で間違いないはずです。

デジタル角度計

こちらは医療用ではないのですが、臨床でも使用できるのではないかと密かに注目している商品です。

測ったあとに角度を見る手間が、デジタル式なら1秒もかからないで確認できるのは強いですね。値段も手頃なので買って試してみようかなって考えてます。

血圧計の種類

手首式

最も簡単に血圧を測れるのが手首式の自動血圧計です。特にオムロンのこのタイプは使用している施設も多いと思います。

手首式は運動しながらもつけておくことができますので、頻回に計測する際は重宝します。しかし、手首式は数値に若干の誤差が生じますので、あまり信頼しすぎないように注意が必要です。

上腕式

上腕式は手首式よりも精度が高いため、医療現場ではこちらを使用する機会が多いです。携帯性をそこまで重視していないのあれば、手首式よりも上腕式を買って使用することをお勧めします。

スポットアーム式

自動血圧計の中で最も数値に信頼性があるのがスポットアーム式です。

こちらは机などに置いて座った状態で計測する必要があるのですが、一度場所さえ決めてしまったら、あとは腕を入れてボタンを押すだけなので一人で簡単に計測することができます。持ち運びなどをする場合はお勧めできません。

水銀血圧計

使用するには一定の知識と聴診器が必要になりますが、最も信頼性のある数値が確認できるのが水銀血圧計になります。また、脈拍の音を聞くことにより、デジタルでは知ることのできない情報を聴取することも可能です。

ストップウォッチ

HS-3C-8AJH(カシオ製)

ストップウォッチなんて100円均一でいいだろって気もしますが、やはりカシオ製は品質が抜群にいいです。

1/100秒計測や積算計測、ラップ・スプリット計測まで可能なモデルは100円では売っていませんからね。それに時間精度もめちゃくちゃ高いです。ほとんど故障もないので買うならこのモデルに限ります。

F-105W-1A(カシオ製)

こちらはカシオ製の腕時計になります。性能としては上記で紹介したストップウォッチの方がいいのですが、やはり持ち歩くのには不便です。

とにかく手間ひまを省きたい性格ですので、私はこちらを愛用しています。コンパクトなので腕に付けていても邪魔になりにくいです。カシオ製は安価で性能も高いので最高ですね。

聴診器

フォーカル製

Amazonの聴診器でベストセラー商品となっているのがFOCALです。売れている理由はとにかく安いという言葉に尽きます。

リットマンにはもちろん劣りますが、心音や肺雑、グル音などは問題なく聞き取ることができます。とにかく安いです。

リットマン

聴診器といったら「リットマン」と呼ばれるぐらい代表的なメーカーです。他社の製品と比べたら聞こえ方がまったく違いますね。

Amazonだと正規品を安くで買うことができるので、医療品カタログなんかで買うより全然お勧めです。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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