理学療法士の就職試験で適正検査や専門試験はなにが出るのか

理学療法士や作業療法士などのリハビリ職が就職試験を受ける場合、大病院では面接以外にもいくつかの試験があります。

具体的には、①知能・学力検査、②性格検査、③専門試験、④小論文、⑤面接などが挙げられます。

①と②を合わせて適性検査と呼ばれており、これらは同じ時間帯に実施される場合が多いです。

では、各項目のそれぞれがどのような試験内容であるかを解説していきます。

①知能・学力検査

知能・学力検査は、いわゆるSPI試験を行います。

内容は言語テスト(国語)と非言語テスト(数学)で、場合によっては、一般常識なども含まれます。

言語テストは対策が取りづらいので、どんな内容が出題されるかを書店などに行ってパラパラと簡単に目を通しておくだけでいいです。

非言語テストは計算問題が多いので、こちらは勉強しておくことで対策できます。(というか勉強しておかないと点数がとれない)

下記のサイトから無料で学習することもできますので、興味がある人はチェックしてみてください。

http://saisokuspi.com/higengo/kakuritu/2/10/

②性格検査

性格検査はとくに対策する必要はなく、「あなたはひとりで過ごすほうが好きですか?」みたいな内容の質問が100ほど出ます。

なにも考えずに、それに淡々と答えていくだけです。

ひとつだけポイントを書くなら、「こう書いたほうが評価はいいだろうな」と考えないことです。

なぜなら、この検査の最大の目的は「嘘つきを発見すること」だからです。

なので、嘘を書くとバレると思ってください。

しっかりと学んだら対策することも可能かもしれませんが、そんなことに時間をかけるのはもったいないので、ここは直感的に答えるのが得策でしょう。

③専門試験

理学療法士の専門試験は、名前の通りに専門的な問題が中心であり、内容的には国家試験にちかいです。

ここは対策ができる部分なので、絶対に受かりたいなら時間をかけて勉強しておきたい部分です。

問題はほぼ国試なので、問題集や過去問アプリなどを使って勉強をしたらいいでしょう。

ここで大事なポイントですが、就職における専門試験では、画像を見てから回答する問題はほとんど出ません。

そのため、勉強をするなら文章のみの問題を中心に実施してください。

あまりマニアックなところも出ないので、表面的にそれなりに勉強しておくことで点数は稼げるかと思います。

④小論文

ここで細かく小論文の書き方については解説しませんが、小論文を簡単に説明するなら、「論理的な文章(簡易版)」みたいな感じだと思ってください。

論文を発表するときは裏付けされたデータを示すことが必要なように、相手を納得させるためにはなにが必要かを考え、論理的に書いていくようにしたら大丈夫です。

あまり難しい題材が選ばれることはなく、「理学療法士のやりがい」などのように誰でも書けるようなテーマも多いです

ここもあまり対策できる部分ではないかもしれませんが、いくつかの小論文に目を通しておいて雰囲気だけ掴んでおいてください。

⑤面接

面接では、「なぜ当院を希望したのか?」という質問はほぼ間違いなく聞かれますので、それだけは確実に答えられるようにしておいてください。

他は大きな病院ほどベタな質問がきやすいので、これまでに努力してきたことや長所と欠点、この病院に就職してから達成したいことなどは考えておくとよいでしょう。

おわりに

私はこれまでに5度の転職を経験してきたので、そのノウハウをまとめる形で簡潔に書かせていただきました。

もちろんこれだけですべてOKというわけでもありませんし、実際は出来レースな就職試験も数多くありました。

しかしながら、数を打たない限りは条件のいいところには就職できませんし、そのためにはある程度の努力が必要なのも事実です。

そのためには、とにかく普段から情報を集めておくことが大事で、希望の条件が出たらすぐに受けられるようにしておいてください。

PT・OTの求人情報に関しては、マイナビなどの大手転職サイトを使用したほうが情報を集めやすいです。

とくに関東や関西、東海地方はハローワークよりも情報が充実していますので、転職の希望があるなら是非とも目を通しておいてください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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