令和2年度の厚生労働省賃金構造基本統計調査では、日本人の平均年収と中央値は以下のように報告されています。
業種 | 男性 中央値 / 平均値 |
女性 中央値 / 平均値 |
---|---|---|
全体 | 425万円/540万円 | 315万円/296万円 |
平均値はいわゆる平均年収であり、中央値は数値データを小さい順に並べた時に真ん中にくる値のことで「一般的な年収」となります。
男性は中央値よりも平均値のほうが非常に大きいですが、これは一般的な年収よりも大幅に稼いでいる層(超富裕層)が多いことに由来します。
女性は反対に中央値よりも平均値のほうがやや小さいですが、これは一般的な年収よりも大幅に稼いでいない層(パートなど)が多いことに由来します。
次いで、理学療法士および作業療法士の中央値と平均値になります。なお、中央値に関しては平均年収の約84%の値と定義しています。
業種 | 男性 中央値 / 平均値 |
女性 中央値 / 平均値 |
---|---|---|
PT/OT | 354万円/422万円 | 331万円/394万円 |
リハビリ職に関しては、一般的な年収よりも大幅に稼いでいる層(超富裕層)が多いとは考えにくいです。
そのため、中央値は上記よりも多い(平均値に近い)と考えられます。
日本全体の男性と比較すると男性リハビリ職の給与は低い傾向にあり、日本全体の女性と比較すると女性リハビリ職の給与は高い傾向にあります。
賃金の側面で考えると、男性よりも女性のほうが理学療法士や作業療法士の資格をとることのコスパは高いといえそうです。
最近は供給過多でリハビリ職の給与は減少傾向なので、転職を考える際は、上記の給与を参考にしながら検討してみてください。