病院で中敷き(インソール)を作った場合に、合計でいくらかかるのかを調べてみました。
病院に何回受診する必要があるか、レントゲン写真(X線検査)を何枚とるかなどによって値段に多少の差が出てきます。
そのため、あくまで以下に掲載するのは推定の料金であることに注意してください。
まず最初に知っておきたいのは、中敷きを作るときには「病院に支払うお金」と「義肢装具士に支払うお金」が必要となることです。
下の表は、病院に支払うお金(3割負担の場合)のおおよそになります。
項目 | 点数 | 3割負担 |
初診料 | 282点 | 850円 |
再診料(2回分) | 144点 | 440円 |
レントゲン写真(4枚) | 335点 | 1,010円 |
採型料(2肢) | 1400点 | 4,200円 |
合計 | 2161点 | 6,500円 |
次に、義肢装具士に支払うお金の目安は以下になります。
項目 | 点数 | 3割負担 |
足底挿板(両足) | – | 7,000〜12,000円 |
ネットで調べてみると料金に開きがかなりあるので、実際に作る病院などで尋ねてみるほうがいいかもしれません。
ちなみに義肢装具士に支払うお金は、最初に全額を立替払いする必要があるので、約23,000〜40,000円ほどかかります。
その後に医師の診断証明書や装具会社の領収書などをいただき、各保険窓口に申請後、3〜4ヶ月後に7割が返金されることになります。
このような流れを考慮すると、病院で中敷き(インソール)を作成すると、合計で約13,000〜18,000円ほどかかるといえます。
また、義肢装具士に立て替え払いすることを考えると、手元には3〜5万円は用意しておかないといけない計算にもなります。
建て替えた分を返金してもらうためには、書類を用意して申請するなどの手間も必要となってくるわけです。
中敷きを入れるためのシューズも購入するなら、さらにお金がかかることにもなるでしょう。
上記のような理由から、リハビリをしている患者で「中敷きを使用したほうがいい」と感じても気軽に勧められない現状があったりします。
そこで気軽に中敷きを買える場所を探してみたら、スポーツ用品店のヒマラヤで無料の足型測定をしていることを知りました。
https://www.himaraya.co.jp/lp/ashigata/
測定する機材がある店舗は限られていますが、幸いにも私が住んでいるところにあるヒマラヤには置いてあるようでした。
病院で作るようなオーダーメイドではありませんが、測定してからその人の足に合った中敷きを選んでくれるのでお勧めです。
ヒマラヤで購入できるザムストの商品なら値段も約5,000円とお安いですし、購入から30日間は返品できるところも嬉しいです。
足に合った靴も同時に選んでくれますので、靴と一緒に購入しても約10,000〜15,,000円ほどだと思います。
もっと安くで購入したいなら、Amazonで購入できるインソールプロが個人的にお勧めです。
値段はたったの1,500円前後なので、とりあえず試してみたいという方にはいいかもしれません。
高齢の患者ではネットショッピングをしない人も多いので、ヒマラヤのように実店舗で測定しながら気軽に購入できるのは最大のメリットです。
もちろん最もいいのは病院でオーダーメイドの中敷きを作ることなので、患者があまりいい反応をしないときに別の方法として説明しています。
回内足(扁平足)が原因で膝関節の痛みを誘発している場合は、中敷きがとても効果的なケースが多いです。
しっかりと勧められるようになるためにも、どれぐらいの費用がかかるのか、他にどのような選択肢があるのかは知っておいて損はないはずです。