肩こりの原因は大きく分けて、いかり肩となで肩に分類されます。
鎖骨の遠位端が水平線よりも下がっているようなら「なで肩」、15度よりも上がっているようなら「いかり肩」となります。
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いかり肩の治し方
いかり肩では僧帽筋上部線維と肩甲挙筋が過剰に緊張しており、僧帽筋下部線維は伸長位となって筋出力が低下しています。
浅層の僧帽筋上部線維から深層の肩甲挙筋までが硬くなっているため、いわゆる肩こりの状態と表現できます。
治療方法としては、硬くなっている筋肉はほぐしてストレッチし、伸張位にある筋肉はトレーニングすることが大切です。
なで肩の治し方
なで肩では菱形筋と肩甲挙筋が過剰に緊張しており、僧帽筋上部線維は伸長位となって筋出力が低下しています。
浅層の僧帽筋上部線維は伸張されて緩くなっており、深層にある肩甲挙筋や菱形筋が硬くなっているため、表面だけを揉んでも治りにくいことが特徴です。
治療方法としては、こちらも硬くなっている筋肉はほぐしてストレッチし、伸張位にある筋肉はトレーニングすることが大切です。
どちらにも該当しない場合
いかり肩でもなで肩でもないのに肩がこるヒトでは、デスクワークなどで慢性的に肩周りの筋肉を酷使している可能性が高いです。
そのため、作業中の姿勢を定期的に変えるように意識してもらい、負担のかかっている筋肉は動かしてもらうことが大切です。
伸長位にある筋肉をさらにほぐしてしまうと、逆に肩こりがひどくなってしまうことになりかねないので、まずはどの筋肉が原因にあるかを特定してください。