前回の記事でリハビリテーション総合実施計画書の電子化について書きましたが、今回は通所リハビリの書類関係を電子化することに挑戦しました。
実際に電子化したのは以下の7つになります。
- 契約書関係(利用契約書、個人情報同意書)
- 利用記録
- 通所リハビリテーション計画書
- 興味関心チェックシート
- 居宅訪問チェックシート
- リハビリテーションカンファレンス会議録
- 生活行為改善リハビリテーション実施計画書
前回のようにお試し版としてiPhoneまたはiPadで操作できるファイルを用意しているので、FileMakerGo15というデータベースソフトを使用して開いてください。
使用方法がわからない場合は、前回の記事を読んでいただくことでダウンロードから使用までの流れが理解できるかと思います。
以下のURLからファイルをダウンロードできるようにしていますので、実際に使用していただけると幸いです。
http://firestorage.jp/download/7fb44c00a25a34d08a21d4174d47bfb703ead7b6
ちなみにファイルのダウンロード期間が1週間(3月1日まで)しかありませんので、有効期間を過ぎているけど欲しいという方はご連絡をお願い致します。またサイトにアップしておきます。
URLをクリックするとデータの保存先(または開くアプリ)を尋ねられるので、FileMakerGoを選択して使用してください。
今回は権限別にアカウントを3つ用意しており、ファイルを開くためにアカウント名とパスワードが必要となっています。それぞれで出来ることが異なりますのでそのあたりを確かめてもらえると幸いです。
まず1つめが「管理者」ですが、こちらはアカウント名が「1」(半角)でパスワードも「1」に設定していますので、入力してからログインしてください。
2つめが「一般者」ですが、こちらはアカウント名とパスワードを「2」(半角)に設定しています。
この二つの違いとしては、「一般者」は過去(前日以前)の利用記録を変更できない、他の職員が打ち込んだ記録を変更できないように設定していますが、管理者のみはどちらも変更が可能となっています。
なぜこのような仕様になっているかというと、記録を電子保存するうえで故意の書き換えや虚偽入力を防ぐ必要があるからです。
実際の私の職場では、一般者のアカウント名を職員の名前にして複数登録しておき、記録者の名前が自動で保存されるようにしています。
今回はアカウント名が「2」になっているので、利用記録を入力すると自動で右側に「2」と表示されることになりますが、その部分が記載者(職員の名前)になると理解してください。
最後に3つめのアカウントですが、こちらはアカウント名もパスワードも必要がない「ゲストとしてログイン」のことを指しています。
今回はゲストに「閲覧のみ可能」といった権限を与えているので、入力などができないようになっています。
実際の操作の流れとして、最初の画面で「新規登録」のボタンを押していただき、通所リハビリ実施記録の「初回作成」を押してみてください。
そこから「開く」のボタンを押していただき、実施内容・経過等記録に適当な文字を打ってみてください。
そうすると記録者の部分に自動でアカウント名が記載されるようになっています。一般者の場合は記録日が前日以前なら変更が不可となっています。
このあたりは実際にファイルメーカーのソフトを利用することで好きに権限を変えたり、アカウントを増やしたり減らしたりできるようになります。
また、ひとつのファイルを5つのパソコンから同時に操作できますので、それぞれの職種で情報共有したり、同じタイミングで打ち込んだりすることも可能です。(方法によっては100台でも可能)
ただし、1台ごとにソフトがひとつずつ必要になったり、どのパソコンをサーバーにするかといった問題などもありますので、少し勉強しないといけませんけど。
ちなみにアマゾンが最安値ですけど、それでも3万4000円ほどします。
ひとつ買ったら複数のパソコンにインストールできますが、同時起動したときにエラーが発生するので、仕事でファイルを共有するときはどうしてもライセンスが必要になってきます。
身銭を切って勉強するにはかなり高価なソフトですが、プログラム言語を勉強しなくてもこれだけのデータベースソフトが簡単に作れるのはファイルメーカーだけです。
おそらくこれ一本を使いこなせるようにだけでコンサルだって出来るようになりますし、後々に絶対生きてくるスキルであることは間違いないでしょう。
今回は前回のように画像を載せて詳しく説明はしていませんが、少し勉強するだけで小さな介護事業所ぐらいなら書類関係を電子化できるようになることを伝えたくて記事にしました。
現在新規で開設に携わっている短時間型デイケアがもうすぐオープンになり、実際にこのシステムを使用してやっていくつもりなので、また使用感などについては記事にしていきます。
いずれは他の施設にも導入できるようにしていきますので、取り入れたいという方やご希望などがある方はご連絡をお待ちしております。