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長橈側手根伸筋,短橈側手根伸筋


長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋に関する充実したデータをここでは閲覧できます。目次は以下になります。

①長橈側手根伸筋の概要

長橈側手根伸筋(extensor carpi radialis longus)は前腕後面浅層に位置する筋肉で、は手の甲の付け根にある伸筋支帯の第2管を通過して第2指で停止します。

生活動作においては、家の窓を拭いたり、タイピングなどで使用されます。また、手関節の背屈動作はテニスのバックハンド動作で活躍します。

1.前方から見た長橈側手根伸筋
長橈側手根伸筋|正面
 2.側方から見た長橈側手根伸筋
長橈側手根伸筋|側面
 3.後方から見た長橈側手根伸筋
長橈側手根伸筋|後面
支配神経 橈骨神経の深枝
髄節 C6-7
起始 上腕骨の外側顆上稜および外側上顆にいたるまでの外側筋間中隔
停止 第2中手骨底の背側面
栄養血管 橈骨動脈
動作 手関節の橈屈,背屈,肘関節の屈曲
拮抗筋 橈骨手根屈筋
筋体積 38㎤
筋線維長 14.1㎝
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長橈側手根伸筋の触診方法

下記の写真では、手関節の橈屈・背屈運動を実施させて長橈側手根伸筋を起始部付近で触診しています。

長橈側手根伸筋

長橈側手根伸筋の痛みとトリガーポイント

長橈側手根伸筋のトリガーポイントは筋腹に出現し、関連痛は上腕骨外側上顆から前腕背側、第1,2指の間まで起こります。

長橈側手根伸筋,トリガーポイント,関連痛,痛み,部位

②短橈側手根伸筋の概要

短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis)は前腕後面浅層に位置しており、長橈側手根伸筋のすぐ後方を並走しています。

この筋肉はテニスのバックハンド動作で活躍しますが、しばしばオーバーユースにて起始部の外側上顆に炎症を起こします。それをテニス肘(外側上顆炎)と呼びます。

1.前方から見た短橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋|正面
 2.側方から見た短橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋|側面
 3.後方から見た短橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋|後面
支配神経 橈骨神経の深枝
髄節 C7
起始 上腕骨の外側上顆、外側側副靭帯、橈骨輪状靭帯
停止 第3中手骨底の背側面
栄養血管 橈骨動脈
動作 手関節の橈屈,背屈,肘関節の屈曲
拮抗筋 橈骨手根屈筋
筋体積 22㎤
筋線維長 8.8㎝

短橈側手根伸筋の触診方法

下記の写真では、手関節の橈屈・背屈運動にて、短橈側手根伸筋を外側上顆(起始部)にて触診しています。

短橈側手根伸筋をのすぐ前方(手掌側)を長橈側手根伸筋が並走していますので、筋間中隔を確かめるようにして識別します。

短橈側手根伸筋

短橈側手根伸筋と痛みとトリガーポイント

短橈側手根伸筋のトリガーポイント(TP)は外側上顆の付近に出現し、関連痛は手の背側外側面に起こります。

短橈側手根伸筋,トリガーポイント,関連痛,痛み,部位

長・短橈側手根伸筋はSBAL(スーパーフィシャル・バックアーム・ライン)の筋膜経線上に属しています。

TPが筋膜を介して離れた場所に痛みを起こすことは有名ですが、短橈側手根伸筋のTPはその中でも最も頻繁にみられる筋膜性疼痛のひとつです。

アナトミートレイン|SBAL|スーパーフィシャル・バックアーム・ライン

橈側手根伸筋の運動貢献度(順位)

貢献度 手関節背屈 手関節橈屈 肘関節屈曲
1位 総指伸筋 長橈側手根伸筋 上腕二頭筋
2位 長橈側手根伸筋 長母指外転筋 上腕筋
3位 短橈側手根伸筋 長母指伸筋 腕橈骨筋
4位 尺側手根伸筋 橈側手根屈筋 長橈側手根伸筋

※短撓側手根伸筋は、手関節橈屈にはあまり貢献しません。

ストレッチ方法

①上肢を肘関節伸展、前腕回内、手関節掌屈位とし、もう片方の手で手関節を掌屈・尺屈に誘導していきます。
橈側手根伸筋,ストレッチ,方法,部位
②端座位で肩関節伸展、肘関節伸展、前腕回内、手関節掌屈位にし、手背をベッドに置いて体幹を後方に倒しながら掌屈角度を増大させていきます。
長橈側手根伸筋,ストレッチ,方法

筋力トレーニング

①手の平を下に向けてバーベルなどの重りを持ち、手関節を背屈させます。
橈側手根伸筋,筋力トレーニング,方法,ダンベル,バーベル
②立位にて上肢を伸展した状態でダンベルを握ります。肘関節は伸展した状態で、手首を橈屈・背屈させていきます。
短撓側手根伸筋,筋力トレーニング,方法,ダンベル,手関節橈屈

長・短橈側手根伸筋のマッサージ方法

患者には背臥位をとっていただき、肘関節を軽度屈曲、前腕回内位とし、一方の手で患者の手を抑え、腕と手首を固定します。

もう一方の手は橈骨の遠位端外側に当てて、母指にて押圧していきます。そのまま上腕骨の外側上顆を目指して母指を滑らせていきます。

長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋の筋間中隔を確かめながら、筋全体に圧が加わるようにこのプロセスを少しずらしながら繰り返していきます。

お勧めの一冊

筋肉の走行を見ながら触診やマッサージ方法を学ぶことができるベストセラー書です。付属のDVDで実際の流れを見て覚えることができるのでお勧めです。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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