改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)では、受け答えの時間や方法なども詳しく記載しておく必要がある。
また、検査者の質問の方法やヒントの出し方なども一定の基準を作っておくで、検査結果に再現性があるようにする。
高次脳機能障害がある患者に対しては、HDS-Rを実施しても正しく認知症の状態を反映できないことがある。
理解力の検査
一定の理解力がないことには、HDS-Rの実施は困難ですので、まずは理解力についての検査も行うことが推奨されます。
理解力を評価するためには、一語文、二語文、三語文などに分けて指示を出し、それに対する反応をみていきます。
一語文や二語文の違いは文節の数であり、「バンザイ」は一語文であり、「手を挙げて」は二語文になります。
さらに難易度を上げるには、「右の手を挙げて」や「右の手をあげてパーを作って」などのように指示を一つずつ増やしていくようにします。