頭最長筋

この記事では、頭最長筋(longissimus capitis)に関する充実したデータを閲覧できます。

頭最長筋の概要

頭最長筋の起始停止

頭最長筋は頭半棘筋と頚最長筋の間にあり、表層は僧帽筋上部や頚板状筋に覆われています。

下位腰椎から上位胸椎に起始を持ち、側頭骨の乳様突起に停止しており、停止部では胸鎖乳突筋と頭板状筋の深層で付着しています。

そのため、頭部を介して頸椎の伸展と側屈に作用します。

基本データ

支配神経 脊髄神経の後枝
髄節 C2-L5
起始 5頸椎から第34,5)胸椎の横突起
停止 側頭骨の乳様突起
栄養血管 外側仙骨動脈
動作 頸部の伸展,側屈(同側),回旋(同側)

頭最長筋の触診方法

自己触診:頭最長筋

頭最長筋の停止部は頭板状筋と胸鎖乳突筋の深層にあるため、両筋の間から進入し、乳様突起の下あたりを圧迫することで触知しています。

ストレッチ方法

頭最長筋のストレッチング

両手を頭の後方で組んで、前方にゆっくりと押しながら首を曲げていきます。

右側の頚腸肋筋をストレッチしたい場合は、左側(対側)への側屈・回旋も加えながら実施してください。

筋力トレーニング

頭最長筋の筋力トレーニング

頭の後方にタオルを引っ掛けて、頸部を伸展させる方向に力を入れて、その運動に対して抗するようにタオルを引っ張ります。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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