この記事では、頭最長筋(longissimus capitis)に関する充実したデータを閲覧できます。
頭最長筋の概要
頭最長筋は頭半棘筋と頚最長筋の間にあり、表層は僧帽筋上部や頚板状筋に覆われています。
下位腰椎から上位胸椎に起始を持ち、側頭骨の乳様突起に停止しており、停止部では胸鎖乳突筋と頭板状筋の深層で付着しています。
そのため、頭部を介して頸椎の伸展と側屈に作用します。
基本データ
支配神経 | 脊髄神経の後枝 |
髄節 | C2-L5 |
起始 | 第5頸椎から第3(4,5)胸椎の横突起 |
停止 | 側頭骨の乳様突起 |
栄養血管 | 外側仙骨動脈 |
動作 | 頸部の伸展,側屈(同側),回旋(同側) |
頭最長筋の触診方法
頭最長筋の停止部は頭板状筋と胸鎖乳突筋の深層にあるため、両筋の間から進入し、乳様突起の下あたりを圧迫することで触知しています。
ストレッチ方法
両手を頭の後方で組んで、前方にゆっくりと押しながら首を曲げていきます。
右側の頚腸肋筋をストレッチしたい場合は、左側(対側)への側屈・回旋も加えながら実施してください。
筋力トレーニング
頭の後方にタオルを引っ掛けて、頸部を伸展させる方向に力を入れて、その運動に対して抗するようにタオルを引っ張ります。