金スマで紹介されて話題となった骨ストレッチの効果について、実際に試してみた結果を交えながら解説していきます。
この記事の目次はコチラ
骨ストレッチの概要
筆者の松村氏が陸上の短距離選手からトレーナーに転身後、古武術に出会って骨を動かすことの重要性に気付きました。そして、これまでのトレーニングをすべて見直し、身体の使い方を一から研究していったそうです。
その結果生まれたのが、身体のコリや痛みをとり、心地よく動ける身体を作り出す「骨ストレッチ」だそうです。要するに、古武術をもとにして考案されたストレッチ方法ですね。
骨ストレッチの方法
以下に金スマでも紹介された骨ストレッチの一部をご紹介します。
基本ポーズ
親指と小指で輪を作り、もう片方の手の親指と小指で手首両側の突起部(尺骨茎状突起と橈骨茎状突起)をおさえます。この姿勢をとることで、ストレッチをする際に無駄な力が入らなくなるそうです。
手首ブラブラ
基本ポーズをつくり、腕をおへその前に出します。そして、押さえられたほうの手首を左右にブラブラと振っていきます。たったこれだけ肩がグルグルと楽にまわるそうです。
手首肩甲骨ストレッチ
肩幅に脚を開いて立ち、基本ポーズをつくります。押さえられたほうの肘を直角に曲げて、顔を正面に向けたまま上体を後方に捻ります。
骨ストレッチを実際にやってみた感想
本書には他にもいくつかの方法が掲載されていましたが、テレビでも紹介された代表的な骨ストレッチを中心に実践してみました。結論から先に書くと、効果はまったく感じられませんでした。
まず親指と小指でつくる基本ポーズですが、筆者曰く、これで余計な力みがなくなるそうです。しかし私が実践してみた感想としては、反対に余計な力みが入るようになりました(慣れてないから?)。
本来なら、その状態で手首をブラブラとさせることにより肩の筋肉がリラックスしていくのを感じ取れるとのことですが、力みがあるのでほとんど効果はなく、むしろ輪を作らないほうがリラックスできました。
理論もイマイチよくわからない
これまで何度も整体師の書いた本に騙されてきましたが、今回もやはり騙されてしまったという感じです。なにか治療の役に立てばいいかなと思って購入してみましたが、生かせる部分は皆無でした。
古武術をもとに考案された新しい方法らしいですけど、そういえば、以前に古武術でらくらく介護みたいな本を読みましたけど、それもイマイチでしたね。すべてを否定するわけではないですけど、自分には古武術って合いません。
それに、手首肩甲骨ストレッチなんかは従来のダイナミックストレッチと内容はほぼ同じですし、ただ変な形の手の動きを加えただけに過ぎません。かなり適当ですね。
おわりに
以前にテレビ番組で、ゴルフボールを使って腰痛や膝痛を解消する方法を紹介していたゴッドハンドこと酒井慎太郎氏もそうですが、彼らの裏にはマネジメント会社がついています。
その会社が全面的にバックアップして、メディアなどに露出しているそうです。なので、巷で凄いと噂になってテレビ出演しているわけではなく、ただお金を払って紹介されているだけです。
そう考えたら、本当に実力があるとは思えませんよね(実際にテレビで見たかぎりは言ってることは微妙でした)。理学療法士でも整体を学んでいる人たちはいますが、くれぐれも過信しすぎないようにお願いします。