圧迫骨折の既往がある高齢者では、歩くときに骨盤が後傾し、両肩が前に出て背中を丸めたフォームをとりやすくなります。
着地時に着地脚の踵部がプロネーションし、つま先は外を向き、膝は曲がった状態となることが多いです。
着地時に着地脚側に骨盤が大きく傾くため、踵部は外側に大きく倒れ込み、下肢外側への負担が高まります。
踵部(⑤)にタコができやすい傾向にあり、膝外側や大腿後方の外側下方、膝窩部に痛みが出現しやすくなります。
ハリやすい筋肉として、大腿筋膜張筋や中殿筋後部、梨状筋、ハムストリングス、外側広筋、腓腹筋などが挙げられます。
圧迫骨折で骨変形が生じている場合は、歩容を修正することが難しいので、攣縮している筋肉のリラクゼーションを図っていきます。