30歳理学療法士(PT)が転職経験や求人情報を語る

私のこれまでの転職経験から、各職場の給料や残業時間など、職場のリアルについて紹介していきます。

就職先①回復期病院

項目 内容
形態 回復期病院
職員 300人以上
年齢 21-23歳
年収 350万円
休日(年) 122日
残業(月) 50時間以上
満足度 ★★★☆☆

私が最初に勤めた職場ですが、病院の回復期に1年、通所リハに1年在籍しました。リハビリ病院だったのでスタッフの数も多く、先輩は優秀な療法士が多かったです。

ただ、とても熱心にカンファレンスや論文発表の準備をしている職場でしたので、残業時間は月に50時間は軽く超えていました。しかし、残業手当が付くのは月に15時間まででした。

年収は350万円ほどで、大きな病院なのでそれなりに昇給は望める職場でした。しかし、昇給にはAからDまでのランクがあり、Aほど高くなるといった基準で行われていました。

その判定をするのは直属の上司なのですが、その前に自己申告という形で、いくつかの項目にアンケート表で答えるような形をとっていました。(これは正直かなり面倒でした)

しかしながら、最近は昇給がストップしたという職場も多いので、昇給が必ずあるというだけでも有り難いのかもしれません。

休日は週休二日制と祝日分も休めていたので、年間だと122日ほどあり、国立病院などと同じような形態をとっていました。365日リハでしたので、チーム内で交替しながら月に10日ほど休めるという環境です。

全体の満足度としては★3つぐらいで、当時は先輩が相当に厳しかったので嫌な時期もありましたが、今考えてみると決して悪くはない条件だったなと思います。

就職先②介護職員の養成校

項目 内容
形態 介護職の養成校(職業訓練校)
職員 5人以下
年齢 24歳
年収 250万円
休日(年) 90日
残業(月) 10時間
満足度 ★★☆☆☆

次に働いた職場は理学療法士とは関係がないところで、介護職員の養成校の運営管理として入職しました。

最初は大手企業に就職できないかと就活をしていましたが、資格も経験もまったく役に立たずに、ほとんどの企業で不採用の通知をいただきました。

そんな鬱々とした状態の中で再就職したのですが、当時は零細企業なら自分の力で利益を出したら給与もすぐに上がるだろうと甘く考えていました。

しかし実際は、職業訓練校なので国の補助金でまかなわれており、こちらの努力だけでは難しい部分がありました。また、結局は補助金を不正受給する学校が横行して、激しい締め付い、あえなく閉校しました。

その時は、病院で働くというのがどれだけ楽で、責任感のいらない仕事なんだろうと強く感じました。そのため、それからは一般企業に就職しようという気持ちはなくなりました。

就職先③整形外科医院

項目 内容
形態 整形外科医院(ベッド19床)
職員 30人
年齢 26-27歳
年収 380万円
休日(年) 80日
残業(月) なし
満足度 ★★★★☆

次はまた理学療法士に戻ろうと決意して就職先を探していたときに、実家のちかくにあるクリニックが募集を出していたので、応募して採用していただくことになりました。

そこでは短時間型のデイケアを開設させていただいたり、休日に勉強会を開催したりと、非常に多くのことを経験させていただくことができました。

職場の人間関係も非常に良かったので、個人的には非常に満足していたのですが、もっと別の職場も経験してみたいという欲求にかられて退職することになりました。

ちなみに、クリニック系は週6日勤務(半日が2日)というところが多いので、同じ週40時間の勤務でもわずらわしく感じることが多くありました。(通勤時間や掃除の時間もありますし)

また、医師が院長ひとりだったので、もしも院長が倒れたらあとに続く人がおらず、そこで閉院してしまうことも多いです。なので、将来的なことを考えると結構リスクがあったりします。

また、経営状態によっては昇給がストップしたり、賞与がガッツリと削られることも多いので、将来のことを考慮すると満足度は★4つぐらいになりました。

就職先④老人保健施設(通所リハビリ併設)

項目 内容
形態 老人保健施設
職員 80人
年齢 28-29歳
年収 420万円
休日(年) 96日
残業(月) なし
満足度 ★★★☆☆

そして前回に勤めていたのが老人保健施設です。よく老健は仕事が楽だとは聞いていましたが、利用者もほとんど変わりませんし、リハビリの実施時間も少ないので本当に楽でした。

その職場では昼休みとは別に二時間ぐらい書類業務という名の休憩時間がありましたので、これほど楽な職場はもう他にもないだろうと思うほどでした。

給料も悪くなかったですし(ただし昇給はなし)、残業などもないのである意味では非常にいい環境でしたが、その分だけ腐敗している状態でもありました。

詳細を挙げたらキリがないですが、ほとんどの利用者はプーリーとニューステップという機械をしているだけで、リハスタッフはそれを隣で見ながら談笑しているだけでした。

また、ボーナスは勤務して一年半が経っても金一封で、最初の契約書に書いていた内容とは異なっていました。結局はそういった環境に嫌気がさしてしまい、一年半ほどで退職することに至りました。

転職先や求人情報に関するアドバイス

よく求人情報に書いてあることと条件が違ったりして、ブラック企業という言葉が流行っていましたが、医療職でもそういった就職先が増えてきています。

とくに現在は介護保険をつかった事業を一般企業も運営しているので、これまでよりもそういった状況に遭遇することは増えていくかと思います。

リハビリ職が増えすぎていると言われ続けてきましたが、私も転職する度に就職先が少なくなってきているのを肌で感じています。そんなときに、もう無理だと諦めて変な職場に就職すると本当に後悔します。

もしも将来的に転職を考えているのなら、リハビリ職は今後も激増していきますので、今から活動しておかないとさらに転職は難しくなっていきます。

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理学療法士

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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