まず全体像(今回のベース)
厚労省の基本方針案では、①物価・賃金上昇や人手不足を踏まえた持続可能性、②アウトカム評価や第三者評価の重視、③リハ・栄養・口腔等“生活を支えるケア”の推進、④タスクシフト/シェア・医療DXの加速が明確化。改定は「治し、支える医療」の両立を軸に、外来・在宅、地域連携まで一体で見直す流れです。厚生労働省+2GemMed | データが拓く新時代医療+2
1) 急性期:早期介入の実効性を高める設計へ(週末実施の促進含む可能性)
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分科会・リハ関連抄録では、**発症〜3日以内に介入できていない割合が約38%**との分析が示され、早期加算の“実行度”を高める議論が継続。週末(休祭日)実施の低さも課題化。→評価設計や体制評価(提供日・タイミング)にテコ入れの可能性。PT-OT-ST.NET
いま現場がやること
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金曜入院ケースの**初回介入フロー(検査・指示・病棟動線)**を標準化
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週末最小提供体制(PT/OT/ST×助手)のシミュレーションと実績モニタ
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3日以内介入の阻害要因ダッシュボード(曜日別・病棟別)
2) 回復期リハ病棟:“リハ効果”と入棟適切性をより厳密に
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回復期では、FIM利得がゼロ/マイナス等の割合を一定以下に保つ等、アウトカム指標を施設基準に組み込む案が検討テーマ。廃用症候群リハなどの算定上限の扱いも見直し議題に上る見込み。狙いは「集中的で効果の高いリハの選択と集中」。GemMed | データが拓く新時代医療
いま現場がやること
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FIM利得・退院先・再入院等の質指標トラッキングを月次で可視化
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入棟適切性チェックリストを医師・看護・MSWと共通化
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単位配分の逓減効果(6単位超で効果鈍化)に応じた日内・週内メニュー再設計 GemMed | データが拓く新時代医療
3) 入院→外来・在宅のブリッジ強化(情報連携・継続ケア)
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基本方針案は、外来機能の分化・連携、在宅の質確保を明示。退院後の外来開始の遅延を抑える導線(紹介・逆紹介、標準様式、地域パス)整備が改定テーマとして重視。厚生労働省
いま現場がやること
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退院時リハ指導テンプレ(運動負荷、セルフモニタ、再評価時点)を院内標準
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14日以内外来開始率や未受診理由のKPI化
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在宅・通所・訪看との**連絡票(標準様式)**統一と共有プロトコル
4) アウトカム評価の横断強化:第三者評価やDXとの抱き合わせ
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基本方針案は第三者評価・アウトカム評価を横断テーマとして強化。医療DX(標準型電子カルテ、情報連携、オンライン資格確認等)と抱き合わせで施設基準・加算の届出要件が調整される可能性。厚生労働省
いま現場がやること
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評価指標の定義とデータ品質(欠測・外れ値・時系列)を監査
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紹介状・連携様式の電子化・標準化(CDA/FHIR準拠の準備)
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部門DWH/BIでアウトカムKPIの見える化(病棟・疾患・療法別)
5) 人材・処遇:物価・賃金、人手不足を踏まえた配分設計
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2026改定は物価・賃金上昇、人手不足への対応が基調。効率化・適正化とセットで、賃上げ・処遇改善の評価や配分の透明化が引き続き焦点。→リハ職の採用・定着・教育の成果指標と紐づけた説明責任が重要。GemMed | データが拓く新時代医療+1
いま現場がやること
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賃上げ原資の使途・効果(離職率、内定充足、教育時間)の年次レポート
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タスクシフティング設計(助手・他職種連携)と安全管理の明文化
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スキル標準(急性期/回復期/外来)での教育パス可視化
6) スケジュール予定
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官公庁・業界のスケジュール整理では、例年通り12月中旬に改定率、1月後半に概要(短冊)、2月初旬に諮問・答申の流れが見込まれます。中医協の議論は7–9月:その1、10–12月:その2のシリーズで深掘り。PHC Holdings Corporation+1
まとめ
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早期介入&週末実施の実効化、2) 回復期のアウトカム指標(FIM利得等)と入棟適切性、3) 入院→外来・在宅のブリッジ強化。
横断テーマとして医療DXと人材・処遇の透明化が並走。12月~2月の最終化タイムラインに合わせ、体制・データ・連携様式を前倒しで整えておくのが得策です。厚生労働省+2PHC Holdings Corporation+2
参考・出典
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厚労省「令和8年度診療報酬改定の基本方針(案)」:リハ・栄養・口腔/アウトカム/DX・タスクシフトの方向性。厚生労働省
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GemMed:物価・賃金、人手不足、効率化等の基本視点の動向。GemMed | データが拓く新時代医療+1
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pt-ot-st.net:**早期介入の実態(3日以内未達38%)**や退院前指導の評価課題等の抄録まとめ。PT-OT-ST.NET
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GemMed(回復期リハ病棟):FIMゼロ/マイナス割合の基準化検討、廃用リハの上限などの論点。GemMed | データが拓く新時代医療
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PHCメディコム/CBパートナーズ:改定スケジュールの型(改定率→短冊→諮問・答申)。PHC Holdings Corporation+1