緊張性頭痛(筋骨格性頭痛)のリハビリ治療

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緊張性頭痛の原因と治療について解説していきます。

緊張性頭痛の概要

頭痛は大きく分けると、①筋骨格由来の頭痛(緊張性頭痛)、②神経血管由来の頭痛(片頭痛や群発性頭痛)に分類できます。

緊張性頭痛

片頭痛

痛みの場所 片側または両側 通常は片側
痛み方 圧迫、圧搾 ズキズキ、刺す痛み
活動への反応 不変 悪化
感覚性の付帯症状 なし あり
徒手施術の目的 筋膜の緊張と感覚過敏の減少 頭蓋圧迫の低下

緊張性頭痛は、日本人に起こる頭痛の中で最も多いとされています。

緊張性頭痛は「筋膜」が関与していると考えられており、後頭部や側頭部から首すじにかけて重苦しい痛み(首コリや肩コリ)を伴うことが特徴です。

片頭痛と比較して軽度な場合が多いですが、日常的に長く続くことがほとんどで、慢性型になると一日中持続することもあります。

緊張性頭痛は血行不良が関与していますが、片頭痛では脳内の血管が拡張していることが原因と考えられており、活動や温熱などの血行促進によって症状が増悪することが特徴です。

緊張性頭痛と筋膜

肩コリがひどいと頭痛が出るとよく言われますが、頸部の筋肉は頭痛と密接に関わっています。

理由としては、筋肉が硬くなることで筋肉を覆う筋膜(深筋膜)が引っ張られますが、とくに頸部の筋肉は頭部の深筋膜にストレスを与える直接的な原因となるからです。

頸部には硬くなりやすい多くの筋肉が存在しており、具体的には、僧帽筋上部や肩甲挙筋、頸部伸筋群、胸鎖乳突筋、斜角筋などがあります。

そのため、まずはそれらの筋肉が硬くなっていないかを調べるようにし、必要に応じてリリースしていくことがセラピストには求められます。

リハビリテーション

緊張性頭痛を起こす筋膜ラインは3つあり、①後方ライン、②外方ライン、③外旋ラインになります。

後方ラインは脊柱起立筋群(頸部伸筋群)から頭部前方の帽状腱膜まで繋がっており、おでこや頭頂部に頭痛を訴えることになります。

外方ラインは咬筋や僧帽筋上部などから側頭部前方(こめかみ)まで繋がっており、緊張が高くなると歯ぎしりなどを引き起こすケースもあります。

外旋ラインは肩甲挙筋や胸鎖乳突筋から側頭部(耳の上)まで繋がっており、顎関節症などのアゴに問題を抱えていることが多いです。

直接的に頭蓋筋膜(浅筋膜と深筋膜)を緩めるためには、頭蓋に指で強い圧迫をかけて、頭皮の筋膜の表層と深層を頭蓋骨に対して滑走させます。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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