スポンサードリンク

ばね指のリハビリ治療


ばね指のリハビリ治療について解説していきます。

ばね指の概要

ばね指は手指の屈筋腱鞘(A1滑車)の肥厚や、A1滑車を通過する深指屈筋腱および浅指屈筋腱の炎症(結節形成)によって起こる痛みを伴った弾発現象です。

屈筋腱に結節がある場合、手指を伸展した際に腱鞘を通過できずに引っかかり、ロッキングが生じます。さらに伸展させることで押し出される力が強くなり、狭い隙間を腱が一気に通過することで弾発音と共に手指が伸展されます。

炎症を伴っている場合も多いため、A1滑車付近に熱感や腫脹、圧痛を認めます。慢性化している症例では、痛みなどの炎症所見を認めないこともあります。

%e3%81%b0%e3%81%ad%e6%8c%87

ばね指は閉経後の女性に多く、全指に起こりますが、とくに母指や中指に発生しやすいです。糖尿病やリウマチ性関節炎、Dupuytren拘縮に伴って生じることもあります。

A1滑車の狭小化が最初にあり、そこから手の使いすぎといった機械刺激が繰り返されることで、屈筋腱の炎症を生じているとも考えられます。

そのため、発生初期の対応は重要であり、一時的な炎症による症状である場合には保存療法による寛解が期待できます。

ばね指の自然寛解

ばね指が長期的に自然寛解することは少なく、3ヶ月以上の寛解が認められない場合は手術の適応となります。

適切な処置がなされずに放置されると、腱鞘を通過できずにロッキングが生じてしまい、最終的に拘縮へと至ります。

指を伸展位に保持する装具を用いることもありますが、効果が認められない場合も多く、拘縮の原因となるため、使用する場合は適応を見誤らないことが大切です。

適応は発生初期で炎症所見が認められ、過用症候群が引き金となっているものが対象です。

ばね指の注射療法

注射療法は非常に有効で、腱鞘内ステロイド注射(特にトリアムシノロンは有効)が使用されます。

実施直後には半数以上の患者でばね指の解消が期待できます。効果は3ヶ月ほど続きますが、再発することも多いです。

注射療法や局所の安静でも寛解できない場合に、手術が適応されます。

保存療法におけるリハビリ(徒手療法)の効果は期待できませんが、炎症の治癒促進のために超音波療法の適応は検討してもいいかと考えられます。

手術療法(術後リハビリテーション)

保存療法で寛解が認められない場合は、手術にてA1滑車を切除します。この手術は局所麻酔下にて、外来でも比較的簡単に行える方法です。

手術が必要となるケースは非常に多く、再発群なども含めると2/3の患者に必要となるとされています。

術後は創部が開かないように注意しながら、手指関節の自動運動を実施します。術後4日で包帯を除去し、バンドエイドで傷を覆います。

術後3週間は無理のない範囲で関節可動域運動を実施し、3週以降より積極的な可動域運動と筋力強化を開始します。


お勧めの記事はコチラ

スキルアップするための情報はコチラ

スポンサードリンク

勉強になる情報をお届けします!

The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
rehatora.net © 2016 Frontier Theme