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オスグッド・シュラッター病/ジャンパー膝のリハビリ治療


オスグッド・シュラッター病、ジャンパー膝のリハビリ治療に関する目次は以下になります。

膝関節の伸展機構障害について

膝伸展機構を起因とする代表的な障害は、「ジャンパー膝」と「オスグッド病」があります。これらの2つの鑑別は難しいため、簡単に発症年齢で分ける場合が多いです。

骨端線が閉じていない10-15歳に発症するのがオスグッド病、骨端線の閉じる15歳以降に発症するのがジャンパー膝となります。

オスグッド・シュラッター病の概要

オスグッド・シュラッター病は、まだ骨端線が閉じていない10代前半のスポーツ習慣保持者に好発する「脛骨結節部」の疼痛疾患です。

1903年にボストンのロバート・ベイリー・オスグッドと、チューリッヒのカール・シュラッターが別々に症例を発表したため、この病名がつきました。

脛骨結節部|オスグッド・シュラッター病
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ジャンパー膝の概要

ジャンパー膝は、骨端線の閉じる15歳以降のスポーツ習慣保持者に好発する「膝蓋骨周辺」の疼痛疾患です。

ジャンプやランニング動作の繰り返しによるストレスが膝伸展機構に加わることで生じるオーバーユース障害のひとつです。

ジャンパー膝の発生部位

炎症が生じている部位により、以下の三つに分けて考えるになっています。()内は全体で占める割合になります。

  1. 大腿四頭筋腱の膝蓋骨付着部(20%)
  2. 膝蓋靭帯の膝蓋骨付着部(70%)
  3. 膝蓋靭帯の脛骨粗面付着部(10%)
ジャンパー膝の発生部位

膝蓋腱炎の発生頻度

バレーボールやバスケットボールなどのスポーツ選手では、その30-40%に発生すると報告されており、そのうちの1/3は両側に発生します。

予後は比較的に良好ですが、一部は慢性化して、治療に長期間を要することもあります。

発症の原因

  • 成長期(オスグッド・シュラッター病の場合)
  • オーバーユース
  • 大腿四頭筋の短縮
  • kenn-in-toe-out姿勢
  • 足関節の背屈制限 etc.

成長期になぜ起こりやすいのか

成長期は、急激に骨が軟骨から成長する時期であり、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかることで成長軟骨部が剥離してしまいます。

また、骨の成長に対して筋の伸張が追いついていない「相対的短縮」を起こしやすく、膝蓋骨への過剰なストレスが加わっている場合もあります。

大腿四頭筋の短縮テスト

ジャンパー膝では、大腿四頭筋の腱または膝蓋腱に繰り返しの機械的ストレスが加わることにより発生します。

筋肉に短縮が生じている場合、負荷はより大きいものとなり、損傷(炎症症状)が起こるリスクが高まります。

大腿四頭筋の短縮を調べる方法として、腹臥位にて膝を屈曲していくと大腿前面に突っ張ったような疼痛が出現し、疼痛回避動作として尻上がり現象が出現します。

尻上がり現象|大腿四頭筋の短縮

重症化するケースが多い?

ジャンパー膝は徐々に疼痛が強くなっていく障害であり、重症化するまで医療機関を受診しないケースが非常に多いです。

早期に正しい対応をしなければ、症状が慢性化したり、最悪の場合は膝蓋腱の断裂を起こして手術が必要となります。

そのような状態におちいらないためにも、監督やコーチ、そして本人が正しく症状を理解しておくことが大切です。

リハビリテーション

  1. 安静指導
  2. 炎症部位へのアイシング
  3. ストレッチ
  4. 筋力強化
  5. スポーツ動作の修正 etc.

安静指導

ジャンパー膝やオスグッド病の最大の原因はオーバーユースですので、安静が治療の第一選択になります。

オスグッド病は、成長期の一過性の障害である場合が多く、成長が終了するとその多くは自然に治癒していきます。

ですので、この時期は重症化を防ぐためにもスポーツを控えることが大切です。

競技を継続していく場合は、発症後3ヵ月はジャンプやランニングなどの特異的動作は避け、筋力強化やストレッチングを中心に実施するように指導してください。

大腿四頭筋のストレッチ方法

両膝を曲げて足を臀部の下に置くように座り、上体をゆっくり後方に倒していきます。大腿前面が張っていくのを感じながら、無理のない角度から実施していってください。

ジャンパー膝/オスグッド病のストレッチ

壁などに手をつき、伸ばす側の踵を把持して身体に近づけていきます。

ジャンパー膝/オスグッド病のストレッチ2

ハムストリングのストレッチ方法

片方の脚を野倍、反対側の脚は膝から曲げます。上体を前屈して、つま先をつかみ、ハムストリングを伸張していきます。

ジャンパー膝/オスグッド病のストレッチ3

大腿四頭筋の筋力トレーニング

仰向けに寝て、片膝を立てます。その姿勢から、反対側の脚をゆっくりと上げていき、地面から15-30㎝ほど挙上させて10秒保持します。

ジャンパー膝/オスグッド病の筋力トレーニング

オスグッド病と足関節の背屈制限

オスグッド病を発症する少年にみられえる身体的特徴として、足関節の背屈制限があります。背屈が制限されると、スポーツ動作時に膝が前に出なくなります。

それにより後方重心となり、結果的に大腿四頭筋の過剰な収縮が必要となり、オスグッド病の発症要因になります。足関節のストレッチも併行して実施すると効果的です。

足関節の背屈制限 足関節の背屈制限②

座位でも大腿四頭筋が伸張される

成長期における運動後の足や膝関節の痛み(いわゆる成長痛)は、正式には骨端症という診断名があります。

これは骨端線に持続的な牽引ストレスがかかることで発生します。大腿四頭筋の牽引力は、運動時だけでなく、座位の姿勢によっても変化することがあります。

成長痛がみられる子供さんに関しては、一時的なものと放置せずに、なるべく牽引力がかからない姿勢や生活指導を心がけるようにしてください。

成長痛と座位姿勢の関係性① 成長痛と座位姿勢の関係性②

knee-in-toe-outの修正

バスケットボールなどではジャンプ動作が多く、その着地動作で受傷することが多々あります。

受傷しやすい選手の特徴として、股関節や膝関節の屈曲が浅く、膝が内側に入って、つま先が外側を向いている「knee-in-toe-out」の姿勢があります。

knee-in-toe-out

この状態では膝部への負担が強く、前十字靭帯損傷などのリスクも高まります。

そのような不良姿勢を修正するために、着地動作時は膝関節を深く曲げ、膝と足先の向きが一致するようにアライメント修正を行っていきます。

場合によっては、ニーイン制限に特化した膝サポーターを使用することで、矯正していくことも有用となります。

サポーターの購入に関しては、リハビリテーション医学に基づいて作られているMARUMITSUが性能が高いのでオススメです。症状に合ったサポーターを選ぶことができます。

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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