ストレートネック(頭部前方位)の原因と治し方

不良姿勢の代表である「ストレートネック(頭部前方位)」の原因と修正方法について、わかりやすく解説していきます。

ストレートネックとは

正常な頸椎はゆるやかな前弯カーブを描いていますが、ストレートネックでは前弯カーブを失っている状態になります。

前弯が消失する原因に胸椎の過後弯(猫背)があり、その発生には不良姿勢の習慣化が影響しています。

胸椎の後弯が増強すると頭部は前方位となり、頸椎の中下部は屈曲し、生理的前弯を失って後弯カーブとなります。

目線を前に保つために上部頸椎のみが伸展位となり、顎が突き出た姿勢になることが特徴です。

頭部前方位で硬くなる筋肉

頭部前方位では頸椎上部が過伸展することは説明しましたが、頸椎上部を伸展させる筋肉は後頭下筋群になります。

そのため、後頭下筋群は慢性的に緊張した状態となり、疲労が蓄積することで圧痛が認められます。

拮抗筋である頸椎上部を屈曲させる筋肉(舌骨下筋群)は弱化しているので、頭部前方位を修正するためには舌骨下筋群の強化が必要です。

ストレートネックの治し方

ストレートネックは、①頸椎中下部の屈曲位、②頸椎上部の過伸展位が問題となっています。

そのため、まずは頸椎中下部の伸展を引き出すことが必要です。

方法としては、座位にてタオルを首の後ろに引っ掛けます。タオルを前方に引いて頸椎の前弯を作り、頸椎中下部を伸展させます。

頸椎上部の屈曲を引き出すためには、タオルを引っ掛けて前弯を作った状態から、頸椎上部を屈曲させて顎を引きます。

この運動は舌骨下筋群のトレーニングになりますので、しっかりと動かしていくことが大切です。

胸椎過後弯の治し方

胸椎の過度な後弯を修正するためには、背もたれのある椅子に腰掛けて、胸椎を伸展させる運動を実施します。

その際に、腕をバンザイしながら胸椎伸展に力を入れることで、胸部脊柱起立筋を鍛えることも可能となります。

広背筋や小胸筋が硬いケースでも胸椎後弯を強めることにつながるので、十分にストレッチしておくことが必要です。

不良姿勢を改善する

先ほど説明してきたストレートネックや胸椎過後弯の修正方法は、あくまで問題に対してのアプローチに過ぎません。

それよりも重要なのは、どうして不良姿勢になったかであり、その最大の原因は普段の姿勢にあります。

後頭下筋群に持続的な負荷がかかる

現代人は圧倒的に椅子に腰掛けている時間が多く、授業でノートをとったり、パソコン作業をしたりと胸椎を屈曲させる時間が長いです。

そこが最大の原因であるため、どれだけ不良姿勢でいる時間を短くできるかが姿勢を矯正する鍵となっていきます。

椅子にクッションを置いたり、デスクの高さを変えるなどして調整し、頸椎に負担の少ないポジションをぜひ探してみてください。


vc

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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