以前に書いた「ダイソーやニトリで買える激安なのに実践で使えるリハビリ用具まとめ」でも紹介したように、ダイソーの充実っぷりはマジで半端ないですよ。その中でも、今回は介護現場で使えるものを中心に紹介していきたいと思います。役立つものがいっぱいですよ。
この記事の目次はコチラ
ダイソーで買える介護用品
すべり止めマット
【お勧め度:★★★★☆】あらゆる場面で活用できる滑り止めマットです。このサイズで100円というのはかなりお買い得ですね。滑りにくさは他製品と大きく変わらないのでコスパは抜群です。
【実際に使用した方法】
こちらは実際の使用例です。身動きがとれない高齢者では、車椅子などが滑り落ちてしまうことがあるため、滑り止めマットを使用することで転落の防止になります。また、車椅子の後ろに引いておくで、後方へ車椅子が下がっていくことを防ぐこともできます。
パズル
【お勧め度:★★★★☆】こちらはパズルになります。パズルって頭の体操だけでなく、手の運動にも使えるんですよね。私が勤めている施設でも、パズルをしている入居者は結構います。これで100円ってのはコスパがいいですよ。レクリエーションなんかにも使えます。
【実際に使用した方法】
パズルの難易度が高すぎる場合は、ボードにパズルの形と数字をマジックで書いて、ピースの方の裏にも数字を書きます。これでかなり簡単になります。数字の順番をランダムにしたり、英語や記号などを使うことでも難易度を調整することができます。
トレーニング箸
【お勧め度:★★☆☆☆】こちらは幼児が箸の持ち方を練習するために使用するトレーニング箸です。練習用ですので、通常の箸よりも持ちやすく改良されています。
【実際に使用した方法】
先端が少し太くなっており、食べ物が挟みやすい形状になっています。また、親指をあてるところがあるため、滑りにくい構造になっています。ただし、子供用ですのでかなり小さいです。小柄な女性までしか使用は難しいかもしれませんね。
子供用フォーク
【お勧め度:★★★★☆】こちらも子供向けのフォークですが、持ち手が太く作られているので、高齢者でも握りやすくなっています。そのため、リウマチなどで手がしっかりと握れない人でも使用することができます。
【実際に使用した方法】
握力がない人のために、持ち手をさらに太く改良したフォークです。改良といっても、新聞紙を巻いてガムテープで止めただけですけど。このよう補助具を利用することで、どうにか食事が自立できるようしていきます。
アームカバー
【お勧め度:★★★☆☆】高齢者では皮膚が非常に弱いため、少しぶつけただけで剥離してしまうことも少なくありません。そんな方には、アームカバーを利用することで皮膚が傷つくのを防ぐことができます。厚めで柔らかい素材のものを選ぶことがポイントです。
オブラート
【お勧め度:★★★☆☆】人によって好みはあるかもしれませんが、あまり使っている人は見たことがありませんね。薬が飲みづらいという方のためにも、お試し用として常備しておいてよさそうですね。
【実際に使用した方法】
苦いことで有名な葛根湯の顆粒タイプをオブラートに包んで飲んでみたのですが、まったく苦味は感じませんでした。オブラート自体も食べやすいタイプでしたので、苦手な薬なんかで試してみる価値ありです。
ストローコップ/吸い飲み
【お勧め度:★★★★☆】高齢者では、コップを口元に運ぶことが難しかったり、飲みこぼしが目立つ場合も少なくありません。そんな時に、ストロー付きコップは本当に役立ちます。コップを倒した際にこぼれにくいですし、これがあるだけで飲水が自立する場合もあります。また、ベッドで横になった状態でも飲水できるので重宝します。
持ち手付食器
【お勧め度:★★★★☆】こちらも食事を自立するためには欠かせない用具です。高齢者では皿などが持ちにくい人たちも多いため、持ち手があることでしっかりと保持することができ、食べこぼしなどを防ぐこともできます。また、底面が広いために安定性が高く、衝撃に強い構造となっています。
【実際に使用した方法】
下記写真のように、指に引っかけるだけで楽に持つことができるので、握りこむことができない人でも非常に持ちやすくなっています。高齢者では指の変形をきたしている方々が多いので、試してみる価値はあります。
うがい受け
【お勧め度:★★★★★】介護の現場では必需品のうがい受けです。車椅子に乗られている方では、洗面台まで顔が届かない場合が結構あります。そんな時に、これがあることによって水のこぼれを防ぐことができます。
【実際に使用した方法】
うがい受けの特徴として、カーブを描いた形状となっています。そのため、口から水を吐き出す力が弱くても、うがい受けを体に密着させておくことでこぼれるのを最小限に防ぐことができます。
入れ歯保管容器
【お勧め度:★★★☆☆】高齢者は入れ歯の方も多いので、洗浄容器や洗浄液は必需品です。100円という激安価格で買えるのはやはり嬉しいですね。
【実際に使用した方法】
入れ歯保管容器は三つに分かれており、取り出して水切りをすることも可能なのでとても使いやすいです。毎日使うものですので、手間がかからないっていうのは大切なポイントですね。
介護シーツ
【お勧め度:★★★★☆】介護シーツが100円で売られているというのは非常に助かりますね。しかも、介護手袋と止着テープ付きです。まあテープは弱すぎますけど。使い方次第でいろいろなことに使用できます。
【実際に使用した方法】
シーツをベッド以外に使用する例として、トイレ周りなどがあります。男性では尿とびなどが起こりやすい場所ですので、介護シーツを引いておくことで掃除の手間が省ける場合があります。100円ですけど吸水性は申し分ありません。
コーナーガード
【お勧め度:★★★☆☆】高齢者は皮膚が弱くなっていますので、机の角などで少し打つだけで皮膚剥離してしまう危険性があります。なので、施設などでは危険性がある場所にはすべてコーナーガードを使用することをお勧めします。
【実際に使用した方法】
コーナーガードは両面テープで固定しますが、付属のテープは粘着性がしっかりしているのでピタッとくっつきます。ただし、思ったほど綺麗にはまり込んでいないので、見栄えとしてはイマイチです。
鼻腔拡張テープ
【お勧め度:★★☆☆☆】鼻づまりやイビキを軽減するための鼻腔拡張テープです。施設などでは相部屋での共同生活ですので、あまりにイビキがうるさい場合は検討してもいいかもしれません。
【実際に使用した方法】
始めはかなりの違和感がありますが、使用しているうちに慣れてきます。鼻腔拡張の性能としては、うーん、まあ若干程度ですかね。どれだけイビキに効果を発揮するかはわかりませんが、あまり期待できないかもしれません。
うおの目パッド
【お勧め度:★★★☆☆】足裏のうおの目やたこ、いぼなどに使用します。厚めのシールとなっており、患部に負荷がかからないようにして痛みを軽減します。
【実際に使用した方法】
残念ながら、うおの目がなかったので普通の足裏につけてみた感想ですが、かなりクッション性が強いので出来るだけ違和感を抑えられるようにしてます。ある程度の高さも確保されているので、結構使えるんじゃないかと思います。
ジャンボ綿棒
【お勧め度:★★★★★】水に浸して凍らせてから口腔内をマッサージしていきます。その時に下の奥歯のさらに奥らへんを刺激刺激することで、嚥下反射や咳反射を誘発します。そうすることで、嚥下機能のリハビリが行えます。
【ジャンボ綿棒を使用した嚥下訓練の方法】
凍った綿棒に少量の水をつけて、軟口蓋や舌根部を軽く3回刺激した後、すぐに空嚥下をさせます。嚥下反射は、綿棒による機械的刺激、水の化学的刺激、氷による温度刺激の相乗作用で誘発されやすくなります。摂食訓練の前や、食間に空嚥下の練習をするときに併用します。(図はエザーイ株式会社より引用)
薬ケース
【お勧め度:★★★☆☆】一週間の薬を朝・昼・晩・寝る前と4つの時間帯でわけて管理できるケースです。ひとつずつの入れる箱が小さいのが難点ですが、これで管理しやすいという方には有効だと思います。
老眼鏡
【お勧め度:★★★★★】ダイソーでは1.0から3.0までの老眼鏡が販売されています。100円で買えますので、それぞれの度数をいくつか用意しておいて、必要に応じて貸し出せるようにしたらいいかもしれませんね。
ルーペ
【お勧め度:★★★☆☆】新聞などを読む際にあったら便利なのがルーペです。高齢者の方は新聞を毎日読まれる方も多いので、ひとつ用意しておくと重宝しますよ。
カイロ
【お勧め度:★★★☆☆】冬場に備えて買っておきたいのがカイロです。冷えると痛みが強くなる方も多いので、カイロなどで温めることで痛みが緩和することができます。
【実際に使用した方法】
お勧めなのは背中に貼る方法です。背中には大きな動脈が通っていますので、そこを通る血液を温めることで全身に温められた血液が循環し、体中がポカポカしてきてます。
おわりに
最近はダイソーでの介護用品も充実してきており、医療用で高いものを買う必要はなくなってきます。介護施設の予算は削られ続けていますので、少しでも安くていい物を見つけることが大切です。