首が回らない状態(頸椎回旋制限)を一瞬で改善する方法

頸椎の回旋制限を改善するためには、対象者の脇を抱え上げるようにして、上肢の重量を取り除く方法が効果的です。

実際にやってみると、健常者でも可動域が大きく変化しますので、上肢の重みが邪魔になっていることが容易に理解できるはずです。

どうしてそんなことが起こるかというと、上肢の重みは肩甲骨を下制させ、僧帽筋上部線維と肩甲挙筋を伸張します。

それらの筋肉が伸長位になると、頸椎が下方に圧迫されることになり、首を回すために頸椎固有の回旋筋には過剰な筋力が求められます。

それが頸椎の回旋制限を起こしやすい原因のひとつであり、肩甲骨が下制しているケースで起こりやすい障害になります。

肩甲骨の動きと筋肉

肩甲骨が下制することが問題と書きましたが、下制させる筋肉は小胸筋と僧帽筋下部線維の2つになります。

僧帽下部線維は弱化しやすいために問題とはならず、問題となるのは小胸筋の短縮や過緊張であることが多いです。

肩甲挙筋や僧帽筋上部線維は慢性的に伸張された状態に置かれることで、筋力は低下しています。

そのため、治療では小胸筋のストレッチングと僧帽筋上部線維および肩甲挙筋の筋力強化が重要となってきます。

タイトルに「一瞬で改善する方法」と書きましたが、これはあくまで一時的な現象であり、根本的な解決には運動の継続が必要です。

正しく運動を実施していくことで結果はついてきますので、地道に動きが拡大できるようにアプローチしてください。


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中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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