この記事では、胸最長筋に関する充実したデータを閲覧できます。
胸最長筋の概要
脊柱起立筋は8つの筋肉から構成されていますが、その中で胸最長筋は最大の筋肉になります。
胸最長筋は脊椎の中心側を走行しており、筋腹は上方にあるため、、主に胸椎の伸展に作用しています。
胸椎後弯が増強している場合は胸最長筋の緊張低下が、胸椎後弯が減少している場合は胸最長筋の緊張増大が疑われます。
基本データ
項目 |
内容 |
支配神経 | 脊髄神経の後枝 |
髄節 | C2(又は1)-L5 |
起始 | 仙骨、腰椎の棘突起、下位腰椎の横突起 |
停止 | ①内側:腰椎の副突起、胸椎の横突起
②外側:腰椎の肋骨突起、肋骨、胸腰筋膜の深葉 |
栄養血管 | 外側仙骨動脈 |
動作 | 胸腰椎の伸展,側屈(同側) |
運動貢献度(順位)
貢献度 |
体幹伸展 |
1位 | 脊柱起立筋 |
2位 | 腰方形筋 |
3位 | 半棘筋 |
4位 | 多裂筋 |
胸最長筋の触診
胸最長筋は、脊柱起立筋の収縮時に最も膨隆した部分として観察が可能です。
脊柱起立筋の解剖学的境界を触診することは困難であるため、その特徴を踏まえたうえで触れていくことが大切です。
ストレッチ方法
椅子に腰かけて下肢を肩幅よりやや大きく開きます。
その姿勢から体を前側方に倒しながら、上肢を遠位の地面に向かって伸ばしていきます。
筋力トレーニング
座位にて両手をボールの上に置き、前方に押すようにしながら胸椎を伸展させていきます。
その際に背中の筋肉(胸最長筋)が収縮するように意識させることで、効果的に鍛えることができます。