足底にできる胼胝(タコ)の位置とその特徴

① 母趾球(親指の付け根)のタコ

主因:過回内(オーバープロネーション)
起きやすいこと:母趾荷重の集中/外反母趾/ニーイン・トーアウト(膝内側へ、つま先外)
二次障害の例:鵞足炎・内側半月板ストレス・膝蓋下脂肪体炎
セルフ対策

  • シューズ:内側サポートがある安定型、踵カップ硬め

  • インソール:内側縦アーチ&距骨下関節の回内制御

  • 運動:後脛骨筋・長母趾屈筋の活性、ヒールレイズ(母趾で押し出す意識)

  • 生活:つま先外向き歩行の癖を減らす(足先正面〜やや内)


② 第2趾の付け根(中指寄り)のタコ

主因:過回内+遠位横アーチ低下(開張足)→浮き指
伴いやすいもの:第2–3趾間の滑液包炎/固有底側趾神経の圧迫による限局したしびれ痛(モートン病様)
セルフ対策

  • シューズ:前足部が窮屈でない幅(ワイズ)選択

  • インソール:メタタースルパッド(横アーチ補助)

  • 運動:短趾屈筋・母趾内在筋のグー/パー訓練、タオルギャザーは母趾MP関節伸展を保って行う


③ 第4趾の付け根(小指寄り)のタコ

主因:横アーチ低下+骨盤の外側動揺が大きい歩行(ストライド大)
歩行の傾向:トーイン(つま先内)+ニーアウト(膝外)→外側膝ストレス
二次障害の例:腸脛靱帯炎・外側半月板ストレス・膝窩筋腱炎
セルフ対策

  • ラン動作:ストライド控えめ、ケイデンス↑でブレーキ減らす

  • 体幹・股関節:中殿筋・殿筋群の強化(サイドステップ、ヒップヒンジ)

  • インソール:横アーチ補助+外側前足部の荷重分散


④ 第5趾の付け根(小指側)のタコ

主因:過回外(オーバースピネーション)/内反小趾
歩行の傾向:骨盤外側動揺大・ニーアウト/トーイン
二次障害の例:腸脛靱帯炎・外側半月板ストレス・膝窩筋腱炎
セルフ対策

  • シューズ:外側が硬すぎないクッション型、踵の安定は確保

  • インソール:外側ウェッジは慎重に。むしろ中足部サポートで回外を抑える

  • 運動:腓骨筋の過緊張を緩め、母趾でのプッシュオフ再学習


⑤ 踵(かかと)付近のタコ

主因:足部内反+足関節背屈制限(踵荷重が強い)
姿勢の傾向:重心後方/膝伸展位での接地/骨盤後方変位
二次障害の例:膝蓋腱炎・足底腱膜付着部痛(踵部痛)
セルフ対策

  • 足関節:ヒラメ筋・腓腹筋の膝伸展/屈曲両位でのストレッチ

  • 立位重心:やや前寄りへ(壁前傾ドリル)

  • シューズ:ロッカーソールや踵クッションで初期接地の衝撃軽減


共通のチェック&ケア

  • シューズの摩耗:外側/内側の減りとタコ位置が一致していないか。

  • 爪・皮膚:巻き爪や角質ひび割れは荷重再分配で改善が進む。

  • ケア順序:①タコの角質ケア(削りすぎ注意)→②原因の荷重線修正(靴・インソール・運動)→③歩き方の癖を変える。

痛み・しびれが持続する、夜間痛が強い、発赤・腫脹がある場合は整形外科や足病専門へ。


よくある質問(Q&A)

Q. タコを削れば治りますか?
A. 一時的に楽ですが、荷重の偏りが残ると再発します。靴・インソール・歩き方の三点セットで。

Q. インソールは市販でも効果ありますか?
A. 軽症なら〇。過回内/回外や横アーチ低下が強い場合は専門店で足圧/サイズ計測がおすすめ。

Q. ランニングはやめるべき?
A. 強い痛みがなければ量と強度を調整しつつ、フォームとシューズを見直すのが現実的です。

Q. どのくらいで変化しますか?
A. 角質の変化は数週間、歩容の変化は3–6週間で実感しやすいです(個人差あり)。


最終更新:2025-10-08