頚腸肋筋

この記事では、頸腸肋筋(iliocostalis cervicis)に関する充実したデータを閲覧できます。

頸腸肋筋の概要

頸腸肋筋の起始停止

頸腸肋筋は脊柱起立筋の中で最も外側に位置する筋肉で、浅層を僧帽筋や肩甲挙筋に覆われています。

起始は肩甲骨の下方で肋骨に付着しており、そこから下位頸椎の横突起に付着して、頸椎の伸展や側屈に作用します。

基本データ

支配神経 脊髄神経の後枝
髄節 C4-L3
起始 3-6(又は7)肋骨の肋骨角
停止 4-6頸椎の横突起の後結節
栄養血管 肋間動脈、腰動脈
動作 頸椎の伸展,側屈(同側)

頸腸肋筋の触診方法

自己触診:頚腸肋筋

頸腸肋筋は上後鋸筋、肩甲挙筋、菱形筋、僧帽筋に覆われています。

写真では、停止部のC4-6横突起後結節にて触診しています。

ストレッチ方法

頚腸肋筋のストレッチング

両手を頭の後方で組んで、前方にゆっくりと押しながら下位頚椎を中心に曲げていきます。

頚腸肋筋は第3-6肋骨に起始していますので、上位胸椎も屈曲するように意識しながら実施します。

筋力トレーニング

頚腸肋筋の筋力トレーニング

頭の後方にタオルを引っ掛けて、下位頚椎と上位胸椎を伸展させる方向に力を入れていきます。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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