フラットバック(平背)の原因と治し方

不良姿勢の代表である「フラットバック(平背)」の原因と修正方法について、わかりやすく解説していきます。

フラットバックとは

アライメント
頭部前方位、骨盤後傾、上位胸椎の後弯、下位胸椎の平坦、腰椎前弯の減少、股関節の過伸展、膝関節の過伸展、足関節の軽度底屈
優位または短縮しやすい筋 延長または弱化しやすい筋
腹筋群 脊柱起立筋
腸骨筋
ハムストリングス

上の表は、左右で拮抗する筋肉を示したものです。

フラットバック(平背)は骨盤がやや後傾しており、脊椎が平坦化している姿勢をいいます。

痩せ型に多い姿勢であり、正常の脊椎はS字に彎曲しているのに対して、彎曲があまりない状態となります。

腸骨筋の筋力は低下しており、脊柱起立筋は少し伸張位となりますが筋力低下をきたすことはほとんどありません。

腹筋群やハムストリングスは筋力が増強しやすく、ハムストリングスが短縮する影響で膝関節がわずかに屈曲位となるケースも多いです。

フラットバックによる問題

脊椎が平坦化すると何が問題かというと、彎曲に伴うクッション作用が消失するため、椎体や椎間板への衝撃が増加します。

そうすると椎間板症や椎間板ヘルニア、椎体圧迫骨折などの発生リスクが高くなることにつながります。

また、上位胸椎が後弯することで頭部は前方位となり、頸部や下顎のアライメント不良による片頭痛や顔面筋の緊張を伴う顎関節痛が生じます。

姿勢を修正するためには、脊柱起立筋や腸骨筋を鍛えて腰椎前彎を作り、ハムストリングスをストレッチングすることが必要です。

強化①:腸腰筋

腸骨筋の主な作用は股関節の屈曲ですが、弱化していると骨盤が後傾してしまい、腰椎の前彎を減少させる原因となります。

下端に鍛える方法としては、

目的は骨盤を前傾させて腰椎の前彎を引き出すことなので、腰部にベルトを巻いて滑車を用いて重りを付けることで、理想のアライメントでトレーニングすることが有効な方法といえます。

伸張①:ハムストリングス

ハムストリングスは健常者でも非常に硬くなりやすい筋肉なので、日頃からストレッチングしておくことが大切です。

方法としては、伸ばしたい側の下肢をベッドに乗せて、クッションを膝下に置いた状態から体幹を前に倒していきます。

クッションを入れる理由としては、膝窩筋や斜膝窩靱帯、脛骨神経、後方関節包などの伸張痛が入らないようにするためです。

伸張②:腹筋群

フラットバックでは腹筋群が硬くなることで脊椎の前弯が乏しくなりますので、十分に伸張しておくことが大切です。

方法としては、腹臥位から両手を付いて肘を伸ばしていき、なるべく腹部が床から離れないようにしながら腰椎を伸展してください。


vc

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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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