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理学療法士のスキルアップ|認定・専門理学療法士などについて

理学療法士のスキルアップに関する情報をまとめてみました。目次は以下になります。

スキルアップできる資格と取得難易度

資格 難易度
介護支援専門員 C
呼吸認定療法士 C
認定理学療法士 B
専門理学療法士 A

ケアマネージャー(介護支援専門員)

受験資格

  1. 規定の国家資格等を持っており、かつ、通算5年以上の実務経験があること
  2. 国家資格はないが相談援助業務や介護業務に就いており、一定期間(通算5年または10年以上)の実務経験があること

受験資格の変更

2015年の法改正により、保有資格取得者に対する試験免除(一部)の廃止が実施されるため、難易度が若干上がります。

また、受験要件が「法定資格保有者」と「相談援助業務の経験者」に限定されることになりました。

具体的には、「介護等業務(実務経験5年又は10年)」が受験資格ではなくなり、「相談援助業務(実務経験5年)」の要件が、生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員に限定されます。

しかしながら、受験資格には猶予期間が設けられているので、2017年までの試験は現行の要件で受験可能です。

資格について

毎年10月に試験は開催され、平成10年度の第1回の合格率は44.0%でしたが、その後は供給過剰となり合格率は下げられていき、平成26年度は19.1%となっています。

福祉業界で働いているセラピストなら持っておいて損はない資格だと思います。

しかしながら、平均年収は367万円と理学療法士の平均年収よりも低く(理学療法士は397万円)、転職する人は稀です。

勉強の一環として取得する人がほとんどだと思います。

3学会合同呼吸療法認定士

受験資格①

a ) 臨床工学技士 経験2年以上
b ) 看護師 経験2年以上
c ) 准看護師 経験3年以上
d ) 理学療法士 経験2年以上

受験資格②

受講申し込みの申請時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席し、12.5点以上の点数を取得するとともに、その受講証、修了証などの写しを受講申し込み時に添付することが申し込みの要件です。

認定委員会が認める学会や講習会はこちら

資格について

合格者数は平成26年時点で37,109人となっており、合格率は66.0%となっています。

その業務の中心は、呼吸療法の実施およびその遂行に用いる機器の管理などが該当します。

あくまで学会認定の資格ですので、呼吸療法認定士の名によって新たな業務ができるわけではありません。

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認定理学療法士

受験資格

  1. 新人教育プログラムを修了・免除
  2. 専門分野(旧専門領域研究部会)登録後2年以上経過
  3. 申請する領域の必須研修会の受講
  4. 指定研修の受講
  5. 各領域の履修要件に即したポイントを100ポイント取得(履修要件の詳細
  6. 事例・症例報告・レビューレポート(10例)

認定理学療法士について

平成26年度の時点では、認定理学療法士は702名(保有率0.8%)です。受験資格を見てもわかる通り、結構なハードルがあります。

しかし、それに見合うだけの利益があるかと問われたら疑問が残ります。

個人的には、今後も理学療法士が増え続けて分化学会等が発展していけば、このような資格を持っている者が当然ながら理事になると思います。

また、研修会などを開催するときのアピールポイントにもなりえます。ですので、今後の状況次第ではメリットは出てくる可能性があります。

専門理学療法士

申請条件

  1. 新人教育プログラム修了・免除
  2. 専門分野(旧 専門領域研究部会)登録後5年以上経過
  3. 専門理学療法士申請のための履修要件に沿った560ポイントを取得

専門理学療法士について

平成26年度の時点では、専門理学療法士は1,790名(保有率2.0%)です。

こちらは認定理学療法士よりも経験年数が3年多く必要であり、上位資格という位置づけになります。

しかしながら、なんで認定理学療法士と2つ作ったのか全くの謎です。保有率もこちらの方が多いという微妙さです。

こちらは560ポイントが必要なので、溜めるまでに研修なども受け続けなければならず、かなりのお金と労力を必要とします。

申請すると審査があるのですが、その審査料にも「1万円」かかります。ここまで来ると金をむしり取りたいだけな気もしますけど。

ダブルライセンスについて

作業療法士とのダブルライセンス

稀に持っている人がいるようですが、まったく意味がありません。メリットがあるなら教えていただきたいところです。

言語聴覚士は業務がかなり異なりますので見識は拡がるかもしれませんが、給与が上がる可能性は特にないでしょう。

看護師とのダブルライセンス

以前に看護師とのダブルライセンスを持っている方がいましたが、その方は通所介護や有料老人ホームなどが併設した複合施設の責任者をされていました。

その人の話を聞く限りでは、看護業務も行えるので単独の資格よりも活躍の幅は広いと感じました。

給与面だけで考えるなら理学療法士よりも看護師のほうが高いので(平均年収472万円)、看護師の資格を取得をすることはステップアップといえるかもしれません。

しかしながら、正看取得までに5年はかかるので、今さら取得する人は少ないと思います。

大学院への進学について

大学院への進学は、大学教員や研究員を目指している以外は辞めておいた方がいいと思います。

なぜなら、理学療法士として修士や博士号を取得したとしても、大きい病院以外では給与面などで優遇されることはほとんどないためです。

学歴が高くなるほどプライドが出てきますので、ヘタなところには就職できなくなります。

また、受け入れる側も見合った待遇を用意できないので敬遠しがちです。

ですので、純粋に勉強のためだけに行くのであれば、やめておいたほうが無難かと思います。

スキルアップとは付加価値を付けること

スキルアップと聞くと、資格を取得したり、勉強会に参加するといったことをイメージするかと思います。

しかし、リハビリ職にとってそんなことは何の価値もありません。

なぜなら、資格を取得することで加算が増えるワケでもありませんし、勉強会に参加しただけで技術が身に付くわけでもないからです。

真のスキルアップとは、市場価値を高めることです。

理学療法士の場合は、新規事業の開拓や集客、業務効率化などを身につけることが給与アップにつながりやすいです。

実際に私はこれらの方法を用いて、役職を与えられたり、昇給してもらった経験が何度もあります。

以下に、収入をアップさせた具体的な方法について列挙していきます。

IT技術を身につける

いくつかの職場を経験してわかったことですが、医療従事者はITに疎いので、ここがある程度に使えると職場でかなり重宝されます。

実際に私が勤め先でしたことは、ホームページの作成と小規模のデータベースを組んで情報の共有化および作業の効率化を図りました。

システム系の責任者になっておくと、ほかにできる職員がいないので、もしものときにリストラされにくくなります。

また、上記以外にもエクセルで簡単にできる統計方法を知っていたことで、外部から頼られた経験もあります。

新規事業を開拓する

私はこれまでに短時間型通所リハビリテーションの開設を2件ほど担いましたが、それによって特別昇給をしてもらった経験があります。

申請作業は面倒な部分もありますが、提出書類の作成などはそれほど難しいことではないので、誰でも出来ることだと思います。

ここを担当することができたら、社内での評価も上がりますし、かなり融通の効くポジションを手に入れられます。

これはある意味で社内での「起業」なので、ここから得られる経験は非常に大きいと思います。

リハビリ職の起業といえば、その大半が「デイサービス」もしくは「整体院」の開設です。

本屋に行って、デイサービスを作ろうと書かれた本を買って読めばわかりますが、実際はそれほど難しいものではありません。

そのため、そのような機会に恵まれたらラッキーだと考えるようにし、是非とも積極的に挑戦してほしいところです。

多くの職場を経験する

私は5度の転職経験がありますが、あらゆる職場を経験することは確実に仕事のスキルを向上させます。

私が若輩ながら通所リハの起ち上げや介護職員養成校の運営をさせていただけたのは、いろいろな経験をしていたからだと思います。

現在では、病院のホームページやパンフレット作成、データベースの構築、マーケティング、データ分析なども行うことができます。

このような能力を身につけられたのは、これまでの職場ごとに求められるスキルが違ったことが大きいです。

実践的なスキルというのは、机上でどれだけ勉強をしたとしてもあまり身につくものではありません。

私はそのことを理解していたので、自分の能力を最大限に伸ばすためにあえて未経験の分野を選んで転職を繰り返しました。

ゼロから開始できるので急激に能力を伸ばせる反面、入職してからしばらくは相当な苦労をすることになったのも事実です。

そこを乗り越えてきたからこそ、今はこうしてあらゆる分野についての記事が書けているのだと思います。

転職を失敗しないためのポイントは、事前にその職場の情報をどれだけ知ることができるかです。

それを解決してくれるのがキャリアコアンサルタントの利用で、私は担当者に条件を伝えて、なるべく情報を得るようにしました。

転職サイトのすべてに在中しているわけではありませんし、中にはリハビリの仕事をろくに知らない素人が担当することもあります。

なので、なるべく大手のところを選択し、情報を多く持っている会社を選ぶことが大切です。

ちなみに私は「マイナビ医療介護のお仕事」を利用しており、ここは医療職の転職サイトとしては最大手なので条件のいい求人も揃っています。

登録も利用も完全に無料なので、まずは試しに登録し、どのようなものかを肌で感じてもらうだけでもいいです。

書籍を出版する

書籍の出版は、最も有効に箔を付ける方法のひとつです。

専門書ではなく、一般書籍レベルなら理学療法士や作業療法士の方で個人的に出している方が結構います。

その著書を読んで病院に訪れてくださる方も出てきますし、そうすることで病院の価値は高まり、売り上げを伸ばすことにつながります。

私も一冊出版していますが、夏のボーナス分以上の印税がすでに入ってきています。

実際に本を書いてみるとわかりますが、知識をまとめていく作業こそが、最も知識を定着させる方法になります。

おわりに

私なりのスキルアップ方法について書いてきましたが、もちろんここに挙げたこと以外にも数多く手段はあると思います。

ただ単純に資格を取得したり、技術を磨くだけではもったいないと日頃から感じていたので、あえてここでは資格に対して否定的に書きました。

もちろん明確な目的を持って取得するなら大賛成ですし、それは最も正攻法なスキルアップだといえます。

理学療法士という資格はまだまだ歴史の浅い分野ですし、これから劇的に環境が変化していく仕事だと思います。

そのためにも、将来のビジョンをしっかりと持ち、それに向かって着実に近づけるように進んでいってください。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在はフリーランスとして活動しています。詳細はコチラ
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