リハビリテーション実施計画書の説明者サインは医師である

興味深い内容の記事を見つけたので紹介します。

https://www.pt-ot-st.net/index.php/bbs/detail/1307

上記のサイトを要約すると、リハビリテーション(総合)実施計画書の説明者サインは医師のみであるといった内容です。

また、計画書を説明後はカルテに要約を記載するといった文面がありますが、これは計画書の要点ではなく、会議録のようなもので説明時の状況を要約するといったことのようです。

そのため、説明者が医師なのですから、必然的に説明時の状況を要約するのも医師になるといった回答みたいです。

確かに以前は説明者は「療法士でも可」といったのが厚生局の回答のようでしたし、その自覚も持っているようです。

しかし、今回はそれを覆した形になりそうで、この内容が今後の厚生局の正式な回答になるなら、かなりの多くの病院等で支障が生じるのではないでしょうか。

回復期のリハビリ病院では家族を集めて医師がちゃんと説明をしているというところは多いでしょうが、クリニックの外来レベルではまず説明者は療法士だと思います。

これを医師に委ねることができるかは現場の医師がどう考えるかによると思いますので、実地指導で指摘されるまでは現状を維持するというのも手かなとは考えています。

ちなみにですが、リハビリテーション総合計画評価料の算定には適用されないため、例えば、初回・4ヶ月目・7ヶ月目は医師により説明を行い、間の月は療法士等により説明を行って算定することは差し支えないようです。

その場合はカルテに要点を記載しないことも問題とはならないとの回答をいただいているみたいです。(説明を行う必要はあるのにこちらは要点を書く必要がないのかといった疑問は残りますが…)

上述したことはまだまだ普及している内容ではありませんし、私自身が実地指導で指摘を受けたわけではないため、今すぐにそうするべきといったことはありません。

ですが、そういった方向に進んでいくであろうことを念頭に入れておくことは大切なので、いざ指摘を受けたときにどう対応するかは考えておいて損はないでしょう。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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