内蔵の位置
肺
-
主な役割:ガス交換(O₂取り込み/CO₂排出)
-
位置の目安:鎖骨上~第6肋骨付近(前面)
-
関連痛:頚部~肩周囲。上肺野・胸膜の刺激やパンコースト腫瘍では肩~上肢痛が出ることも。
| 【関連痛はなぜ起こるのか】内臓の痛みは、内臓の壁にある自由神経終末が感知して発しています。この内臓の痛みを、同じ神経路を通過する別の体性感覚と混線することで起こります。 |
- 圧痛点:第3-4肋間隙、第4-5肋間隙

心臓
-
役割:全身循環のポンプ
-
関連痛:胸骨後部〜左胸、左上肢内側、顎・背部。典型的には労作で増悪し、安静で軽快(狭心症)/持続し冷汗・悪心(急性冠症候群)。
- 圧痛点:T2棘突起の左側

肝臓
-
位置:右季肋部中心。前面は右第5肋間あたりを上縁の目安、下縁は吸気で右肋弓下まで可動。後面はT10–L2相当。
-
関連痛:右肩・右上背部(横隔膜経由=横隔神経C3–5)。
- 圧痛点:右第5-6肋間隙(または右第6-7肋間隙)

胃
-
位置:立位で概ねT8–L1の高さ(個人差大)。
-
関連痛:心窩部(みぞおち)、背部上方。食後や空腹時で変化。
- 圧痛点:左第6-7肋間隙

小腸
-
位置:臍周囲~下腹部広範
-
関連痛:臍周囲が目安(しばしば原因部位に限局)。

大腸
-
位置:右下腹(盲腸)→上行→横行→下行→S状→直腸
-
関連痛:下腹部正中~やや左右(便通・ガスで変動)。

- 圧痛点:腰背部の外側(両側)

虫垂(盲腸)
-
役割:腸内免疫・菌叢のリザーバー
-
関連痛の典型:臍周囲の内臓痛で始まり → 数時間~半日で右下腹部(マックバーネー点)に移動。発熱・悪心嘔吐を伴うことあり。
膵臓
-
位置:胃の後方、後腹膜(体軸やや左寄り)
-
関連痛:心窩部〜左寄り、背部へ放散(帯状)。
-
備考:脂肪食・飲酒後の増悪、前屈位で軽快することも。
- 圧痛点:右側のT7とT8の横突起の間

胆嚢
-
役割:胆汁の貯蔵・濃縮 → 十二指腸へ排出
-
位置:肝下面(右季肋部)
-
関連痛:右上腹部痛が典型。右肩〜肩甲部へ放散することも(横隔膜刺激)。
-
鑑別:虫垂炎とは痛みの開始部位/経過/随伴症状で見分ける。
- 圧痛点:右第6-7肋間隙。位置が肝臓の圧痛点と同じなので後方から圧迫する。

腎臓
-
役割:尿生成、電解質・血圧・造血ホルモン調節
-
位置:後腹膜。T12–L3(右がやや低い)
-
関連痛:側腹部(CVA・肋骨脊柱角)〜鼠径へ放散。結石では疝痛発作状。
- 圧痛点:T12-L1の横突起の間の、棘突起と横突起の先端の中間(両側)

内臓の関連痛領域まとめ

内臓の圧痛点まとめ
内臓の圧痛点は、チャップマンの反射点をもとに作成しています。反射点とは、内蔵のツボだと考えていただくとわかりやすいです。
圧痛が認められる部位に対しては、軽くマッサージを加えることで交感神経系の緊張を抑えて、痛みがやわらぐ場合があります。





















