短内転筋(adductor brevis)

この記事では、短内転筋を治療するために必要な情報を掲載していきます。

短内転筋の概要

短内転筋の起始停止

短内転筋の起始停止2

短内転筋は大内転筋の前方を走行する筋肉で、その表面は恥骨筋と長内転筋に覆われています。

股関節の内転以外にも、わずかながら股関節の内旋と屈曲に作用します。

語名はadduco(~へ導く,引く)とbrief(短い)から構成されており、下着のブリーフも短いという意味で使われています。

基本データ

項目

内容

支配神経 閉鎖神経の前枝・後枝
髄節 L2-4
起始 恥骨下枝の下部
停止 大腿骨粗線の内側唇上部1/3の範囲
栄養血管 閉鎖動脈
動作 股関節の内転,屈曲

股関節外転位での内旋

筋体積 124
筋線維長 7.4
速筋:遅筋(%) 50.050.0

運動貢献度(順位)

貢献度

股関節内転

1 大内転筋
2 大殿筋(下部)
3 長内転筋
4 短内転筋

短内転筋の触診方法

自己触診:短内転筋

座位の場合、短内転筋は大内転筋の上方に、長内転筋の下方に位置するため、その間に指腹を入れて内転運動を実施して収縮を確認します。


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The Author

中尾 浩之

中尾 浩之

1986年生まれの長崎県出身及び在住。理学療法士でブロガー。現在は整形外科クリニックで働いています。詳細はコチラ
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