肩こりのタイプと治し方〜なで肩といかり肩〜

まずはタイプ判定(目安)

なで肩といかり肩

  • 鎖骨の傾き:鏡の前で正面立位。鎖骨遠位端(肩峰寄り)の角度を水平に対しておよそ

    • +15°以上で上がるいかり肩傾向

    • 0°未満で下がるなで肩傾向
      ※スマホの角度アプリや写真での簡易計測でOK(目安です。痛みが強い場合は医療機関へ)。


いかり肩(肩甲帯挙上・上方回旋優位)

筋の状態(典型)

  • 硬くなりやすい:僧帽筋上部、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、板状筋群

  • 働きにくい:僧帽筋下部・中部、前鋸筋、深頚屈筋(長us colli 等)

セルフケア:3ステップ(各30–60秒×2–3)

  1. リリース/ストレッチ

    • 肩甲挙筋:座位で頭を前方+患側と反対側へ倒し、鼻から吸って口すぼめで長く吐く

    • 僧帽筋上部:同様に反対側へ側屈+軽く回旋

  2. 姿勢再学習

    • 肋骨を下げる呼気:3秒吸う→6–8秒吐く(胸が持ち上がりすぎないよう注意)。

  3. アクティブ化(弱い筋の促通)

    • 前鋸筋パンチ:軽いダンベルでパンチ動作、最後に肩甲骨を前外方へ滑らせる

    • 僧帽筋下部:うつ伏せYレイズ(親指天井、肩甲骨を下内方へ)。

環境調整

  • モニターは目線の高さ、肘下に肘掛け。肩をすくめ続けない。

  • 重いバッグを片側だけに掛けない。


なで肩(肩甲帯下制・下方回旋優位)

筋の状態(典型)

  • 硬くなりやすい:肩甲挙筋、菱形筋、小胸筋(肩甲骨を下方回旋・下制)

  • 働きにくい:僧帽筋上部(一部)、中部、前鋸筋

セルフケア:3ステップ(各30–60秒×2–3)

  1. リリース/ストレッチ

    • 小胸筋:壁に前腕を当て、体幹を反対側へ軽く回す。

    • 肩甲挙筋・菱形筋:丸めたタオルを肩甲骨内側縁沿いに当てて呼気で沈む

  2. スキャプション(肩甲骨の再教育)

    • 軽負荷の斜め前挙上(30–40°前方)で肩甲骨を上方回旋+後傾

  3. アクティブ化

    • 僧帽筋中部:胸を張りすぎず肩甲骨だけ内転(寄せすぎで下制しない)。

    • 前鋸筋:壁押しプッシュアッププラス(最後に肩甲骨を前外方へ押し出す)。

環境調整

  • 机が高すぎ→肩が下がり過ぎ・首が前に。椅子を上げる or キーボードトレイ。

  • 枕が低すぎ→一晩中の下制刺激。やや高めで頚の自然弯曲を支持。


どちらにも当てはまらない/混合型

  • 長時間同姿勢呼吸浅い上位胸椎の可動性低下が共通因子になりがち。

  • まずは1時間に1回の姿勢リセット(首回しは小さく、胸椎の伸展/回旋を優先)。

  • 弱っている筋を揉み続けない(例:いかり肩で僧帽下部を揉み解すと余計に不活性化)。


よくある質問(Q&A)

Q1:自分のタイプがよく分かりません。
A:鎖骨角度に加えて、肩をすくめやすい→いかり肩傾向、肩が常に落ち気味→なで肩傾向。両方の要素が混ざることも多いので、痛む筋は緩め、働きにくい筋は動かすが基本です。

Q2:どれくらいで改善しますか?
A:毎日5–10分×2–3週間で自覚軽減が出ることが多いですが、業務環境がそのままだと戻りやすいので環境調整とセットで。

Q3:マッサージだけで良くなりますか?
A:リリースのみでは戻りやすいです。呼吸再学習+弱い筋のアクティブ化を必ず併用してください。

Q4:病院受診の目安は?
A:夜間痛、手のしびれ・脱力、発熱、外傷後の急な痛みがあれば整形/神経内科へ。


最終更新:2025-10-07